注文住宅を建てる前に、必ずチェックしておきたいのがモデルハウスや完成見学会などです。これらに足を運ぶとき、ただ何となく住宅を眺めているだけでは、時間の無駄になってしまうこともあります。それぞれの住宅の特徴を知り、自分の注文住宅に活かすために、細かい部分までしっかりとチェックしていきましょう。ここでは、モデルハウスや展示場でチェックしたい、8つのポイントを紹介します。

モデルハウス・展示会に行くなら独自のチェックシートを作成してみよう!

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(写真=PIXTA)

モデルハウスや展示会に足を運ぶ前に、自分の理想の住宅を建築するための独自のチェックシートをつくりましょう。「特にこだわりたい部分はどこか」「見学した住宅会社の独自性は?」など、チェックシートに沿って確認していくことで、その住宅のメリットとデメリットが可視化されます。玄関やリビング、浴室、寝室などエリアごとに分けておくのがおすすめです。

それぞれのチェック項目には、印象、採光、収納、機能性、広さなどを設け、1~5段階で簡単に評価できるようにしておきます。モデルハウス名を書くスペースも忘れないようにしましょう。これによって、あとでまとめて振り返りができます。

次の8つのポイントをしっかりチェックしよう!

モデルハウスでチェックすべき8つのポイントは以下のとおりです。

玄関

玄関では、インテリアデザインや収納を細かくチェックしましょう。ウォークインのシューズクロークは、ベビーカーや自転車も収納できて便利です。玄関にあまり面積が割けない場合には、狭い空間でも比較的大きな収納を備えている家などが参考になるでしょう。日光が差し込む明るい玄関にする方法や、玄関ドアのデザイン・メーカーなどもチェックしておきましょう。

リビング

リビングでは、まずは広さを確認します。実際に家族で空間を歩いてみて、自宅に必要な広さはどれくらいなのか体感しておきます。「リビングにはこのぐらいの広さがちょうどいい」と感じるモデルハウスを見つけたら、必ず「何畳のリビングなのか」を確認しましょう。子どもが小さい場合や、これから家族が増える可能性がある場合には、「広い」と感じるぐらいが目安といえます。

キッチン

キッチンでは、キッチン台の高さや収納量を確認しましょう。対面式、壁付け式など、さまざまなタイプのキッチンを見ることで、自分たちのライフスタイルに合ったキッチンを見つけることができるでしょう。

浴室・トイレ・洗面室

浴室では、浴槽の広さや床の材質を確認します。トイレは、空間の広さと収納、最新型のトイレの機能などを確認します。洗面室は、洗面台のデザインと収納を見てみましょう。「造作されたおしゃれな洗面台がいい」という人は、各モデルハウスの洗面台で気に入った部分をメモしたり、許可が得られれば写真を撮っておいたりして、洗面台をつくる際の参考にしましょう。

生活動線・家事動線

毎日暮らす家だからこそ、動線を意識した間取りは快適な暮らしに欠かせないものです。

・キッチンとつながる洗濯室がよかった
・キッチン・洗面台・浴室が一直線につながるモデルハウスがよかった
・玄関から直接二階に上がれる階段がよかったなど

複数のモデルハウス内を歩いてみることで、ライフスタイルに合った生活動線・家事動線を見つけることができます。

外観

どのようなテイストの住宅にするのか迷っている場合には、複数のモデルハウスの外観を比較し、最もよいと感じたテイストを選びましょう。フレンチカントリー、北欧ナチュラル、英国風、アメリカ風、和モダンなど、さまざまなテイストのモデルハウスがあります。すでに、目指したいテイストが決まっている場合でも、新たに気に入った外観を見つけたら、外壁の種類や妻飾り(側面の三角形の壁面装飾)の種類、屋根材の種類などもチェックしておきます。

住宅性能

複数の住宅会社のモデルハウスをめぐり、その住宅会社が提供する独自の住宅性能を聞いてみましょう。住宅会社によって住宅性能にも個性がありますので、下記のような内容も押さえておく必要があります。

・耐震性に優れている
・火災に強い
・土台の耐久性が高い
・配管の更新がしやすい
・シックハウス対策で有名
・省エネルギーに優れている など

断熱性・気密性と換気システム

快適な住宅には気密性が必要です。気密性の高さや換気システムについて質問し、説明を聞いてみましょう。気密性と同じく、快適な住宅には断熱性も欠かせません。断熱性能や施工方法などについても質問してみましょう。

必要な情報をしっかりと聞き出す

モデルハウスに入ると、必ず住宅会社のスタッフが応対してくれます。来客が少ない場合には、一緒にモデルハウス内を歩き、こと細かに説明してくれることでしょう。そのような場合には、積極的にこちらから質問し、情報を聞き出します。気に入ったモデルハウスの価格がいくらなのかを知りたいときには、坪単価ではなく「同じような家を建てたときの大体の価格」を聞くようにするのがおすすめです。

気になる設備があった場合には、その設備が標準タイプなのかも確認しておきましょう。もしオプション品だった場合には、標準仕様の設備では気に入った機能が使えないかもしれません。

休日は家族でモデルハウスめぐり!楽しく知識を蓄えよう

注文住宅を建てることを考え始めたら、まず、モデルハウスや見学会に足を運び、住宅に関する知識をたっぷりと蓄えておくことをおすすめします。その中で、気に入ったモデルハウスや住宅会社を比較し、より理想の住まいをつくる準備をしておきましょう。(提供:MORIZOU online

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