「休養をとってください」といわれた時、多くの人は横になってくつろぐ、睡眠をとる、という方法を選ぶのではないでしょうか。

休養には「パッシブレスト(消極的休養)」と「アクティブレスト(積極的休養)」の2種類があります。この2つの休養を組み合わせることで、効率的に疲労を回復することができます。ビジネスにおいて、常に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、疲労回復のための知識も持っておきましょう。

パッシブレストとアクティブレスト

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(画像=Panomphon Damri / Shutterstock.com)

疲労には、精神的疲労と肉体的疲労の2種類があります。一般に、10代のうちは肉体的疲労が主です。20代に入ると、肉体的疲労に加えて精神的疲労が加わり、疲労の回復にも時間がかかるようになってきます。

30代からは、精神的疲労の割合が増えて、筋肉疲労をセーブすることを覚えます。20代の頃よりもさらに回復は遅くなり、疲れを感じやすくなってくるでしょう。

このように、年齢によって感じる疲労の種類や疲労の感じ方、回復スピードに違いが出てきます。若いころは1日寝ていれば疲れがとれたのに、最近はいくら寝ても疲れがとれないという人は、回復方法が間違っているのかもしれません。

20代に入り、肉体的疲労に加えて精神的疲労が増えてくると、単に寝ているだけでは疲労を完全に回復するのは難しいでしょう。特に、いつも同じ姿勢で仕事をしている人は、睡眠よりも運動の方が疲労回復に役立つ場合があります。睡眠と運動を組み合わせることで、効率的に疲労を回復することができるのです。

パッシブレストとは

パッシブレストとは、体をほとんど動かさずに休養をとる方法のことです。受動的休養とも呼ばれています。家でのんびりと過ごす、睡眠をとるという休養方法がパッシブレストです。そのほか、マッサージをしたり、疲労回復に役立つ栄養素を補給したりするのもパッシブレストに入ります。

アクティブレストとは

パッシブレストとは反対に、積極的に体を動かして疲労回復を促すのがアクティブレストです。体を動かすことで血流がよくなり、疲労物質の排出が促されます。ストレッチや軽いエクササイズ、ウォーキング、ジョギング、水泳などはアクティブレストに分類されます。

休養をとる際には、このアクティブレストにパッシブレストを組み合わせることを意識しましょう。体を動かし、栄養をとり、眠るという一連の行動すべてが休養になります。

「睡眠×運動」おすすめの組み合わせは?

次に、パッシブレストとアクティブレストの組み合わせ方をご紹介します。次の休日にぜひ試してみてください。

スポーツ好きにおすすめの組み合わせ

運動が好きな人、体を動かすのが苦にならない人は、積極的に運動を行いましょう。疲れすぎないように気を付けながら、ウォーキングやジョギング、水泳を行います。リズミカルにウォーキング、ジョギングをすることで、エンドルフィンやセロトニンといった疲労回復に効果があるとされる物質が体内で分泌され、ストレスを解消する効果も得られます。

30分ほど運動を行った後は、軽くストレッチをしてタンパク質やビタミンをとり、ゆっくり眠りましょう。

スポーツが苦手な人におすすめの組み合わせ

運動が苦手な人は、いきなりウォーキングをしたりジョギングしたりするのではなく、入浴から始めてみましょう。心臓に負担がかからないぬるめのお湯にゆっくりとつかります。サウナで血行を促す、寝る前にベッドの上でストレッチをする、簡単なヨガのポーズをとるなどの方法もおすすめです。

仕事の合間に疲労回復

仕事の休憩時間にもアクティブレストを取り入れてみましょう。ラジオ体操や簡単なストレッチ、筋トレを行うことで、集中力がアップし、肩こりや腰痛などを予防することができます。

適切な休息でリカバリーを

忙しい毎日の中で、休む時間があるならなるべく眠りたいというビジネスパーソンも多いことでしょう。しかし単に眠るだけでは、疲労を翌日に残してしまうかもしれません。アクティブレストを取り入れることで、筋力がアップや運動不足の解消も期待できます。

しっかりと食事や睡眠をとることと同時に、適度に運動を行うことが大切です。適切な休養で体をリカバリーし、常に最高のパフォーマンスが出せるよう自分を律していきましょう。

文・J PRIME編集部(提供:JPRIME


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