2019年4月2日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円相場に関して、先々週はブル目で考えており、先週ベアかと思ったが、また今週に入ってやはりブル目かなと考えている。先週の頭25日(月)に109.70円付近の安値を付けたが、これは株価の急落を背景としたものだった。ところが、非常にきれいに日足の雲の上限で下落を止められ、その後反転上昇している。そしてまず90日移動平均線を超え、次に21日移動平均線を超え、現在200日移動平均線に接しているところだ。200日移動平均線は現在111.46円付近を指しているが本日2日(火)の高値が111.45円付近で、こちらも200日移動平均線でほぼピッタリと止まっている。しかしこのままもし111.50円を超えていけば3月5日の高値である112.13円付近をつっかけに行く可能性が高いだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは109.80~112.25円。戦略としては買い回転で押し目を買っては跳ねたところを利食いたい。しかしながら、心配はブレグジットだ。「合意なき離脱」となった場合、ポンドが対ドルで急落し、結果対円でも急落する可能性が高く、そうなると米ドル/円も下方向に引っ張られる可能性が高い。よって、目を離すときや就寝時などは、指値オーダーはNG。東京時間ならブレグジット絡みの動きが出ることはないだろうからいいかもしれないが、今週、来週は基本オーダーを入れることは避け、リアルタイムでのトレードに徹したい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。