2019年4月10日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週、IMFのラガルト専務理事が「世界的に成長が鈍化する中、世界経済は不安定な状況にある」とコメントしたが、今回、IMFは2019年の世界成長率見通しを3.3%とし、金融危機以降で最低の水準に下方修正した模様(1月の予想は3.5%)。関税引き上げが貿易を圧迫していることも要因のひとつ。この発表が世界的に株の上値を重くしている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
注目のブレグジット関連だが、さらに時間がかかりそう。EUのトゥスク大統領はメイ英首相が希望する6月末までの延期では早すぎると主張。それまでに英議会が離脱条件を承認する確証がないとして、最長1年間の延期を提案しているようだ。ただし、離脱条件が承認されれば期限前に離脱できるオプションがついている模様。日本株は昨日9日(火)から本邦機関投資家から「期初の益出し」による株売りが持ち込まれている模様。流れとしては米ドル/円、日本株とも上値が重たい展開。米ドル/円は上値のめどを112.00円レベルとして、戻り売り継続で臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。