2019年4月24日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日23日(火)の米国株市場では、好調な企業決算を背景に、S&Pとナスダックが過去最高値を更新。ドルは総じて堅調、米国債利回りは下落。原油は6カ月ぶりの高値をつけた。米国株が底堅く推移しているにも関わらず、リスクアセットの豪ドル/円は反落。4月17日に80.72円に到達して、日足のTDコンボでカウントダウンを点灯し、反落を示唆して以降じり安の展開。昨年以降豪ドルは上海総合指数に対する相関性を強めており米国株にはあまり追随しない傾向は継続している。NZドルは引き続きじり安に推移。また、このところトレンドが出ており、じり安になっているのがスイスフラン。

現在の為替相場の戦略やスタンス

個人的にはGW明けには円安に傾くのではという見方は維持しているが、10連休を控えているにも関わらず日本勢がGW前にリスク選好を強め、積極的に日本株を買うというイメージは描けないまま。112円台では本邦輸出企業がドル売り注文を並べていることは変わらず。GWを控えて、ポジション調整からの米ドル/円の反落を待って、米ドル/円のロングを構築する機会を模索するスタンスも変わらずだ。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。