保険会社からお金を借りるのか
保険商品の中には掛け捨ての保険や積立型の保険が存在しますが、積立型の保険については解約返戻金という、解約時に戻ってくるお金が存在します。保険会社からお金を借りるということは、この解約返戻金の中の一部の保険を解約せずに保険会社から借りることができるというものです。
当然貸付ですから利息が発生し返済義務も存在します。保険会社にもよって貸し付けの割合は異なりますが、基本的に解約返戻金の90%を上限とし、年利4%程度の利息で貸し出している保険会社が多い傾向があります。また解約返戻金を返さなかった場合は所定の利息を含め、解約返戻金もしくは保険金の中から差し引かれて支払われる形となります。
このようにまだ支払われていない保険金や解約返戻金を自分のお金だと勘違いしてしまうことで、大きなトラブルやリスクにも発展しかねません。契約者貸付を行う際は正しい認識や全体像の理解が必要です。
契約者貸付のメリット
極端な話、万が一のピンチの時、消費者金融やカード会社のキャッシング借り入れであれば15%近い利息が発生します。また友人・知人に金銭の相談をするなどは関係性も考慮すると怖い。そのようなとき保険会社からの契約者貸付であれば、数%という低い利息でお金を借り入れることができます。
上限は、返戻金の90%程度となっていますが、調達可能範囲で済む場合はリスクやダメージ少なくお金を用意することができるでしょう。さらに返済方法も一括返済、分割返済と融通が利くため、お金が貯まるまでは分割で返済し、まとまったお金の準備ができたときに、一括で返済して利息の支払いを抑えるということもできます。