コードを読み取ったり、スマホをかざしたりするだけで簡単に決済ができる「スマホ払い」だけでなく、個人間の送金まで無料で利用できるのが「LINE Pay(ラインペイ)」です。2018年時点で約7,800万人が利用しており、2017年の利用者数約3,000万人と比べてもどんどん利用者が増えているのがわかります。

しかし「LINE Pay(ラインペイ)の残高はどうやって現金化できるの?」など、いまいち使いこなせない人もいるかもしれません。ここでは、貯まった残高やポイントのお得な使い道やLINE Pay(ラインペイ)の残高を現金化する方法について解説します。

LINE Pay(ラインペイ)とは

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(画像=PIXTA)

LINE Pay(ラインペイ)は、LINEアプリのユーザーなら誰でも利用できる送金・決済サービスです。店舗決済のほか、オンラインショップでの決済に使え、さらにLINEユーザーの友だちとお金のやりとりが無料でできる「送金」機能があるなどコミュニケーションアプリならではの特徴があります。

LINE Pay(ラインペイ)に貯まった残高やポイントはそのまま電子決済に使えますが、銀行口座に出金したりセブン銀行ATMから引き出したりして現金化することも可能です。

LINE Pay(ラインペイ)の使い方

LINE Pay(ラインペイ)は、LINEアプリからユーザーの登録をします。LINEアプリの「ウォレット」タブからLINE Payを選択し、ガイダンスに同意してすぐに利用開始できますが、店舗での決済や送金・出金機能を使うためには必ず本人確認(銀行口座の登録)が必要です。

また、利用前には必ずお金をチャージしておきましょう。現金でチャージする場合はセブン銀行ATMなどからできるほか、スマホ画面の操作だけで銀行口座からチャージすることも可能です。また、LINE Pay カードを使えばローソンのレジでもチャージできます。チャージ方法やチャージをする場所によって最小金額や最大金額が異なるため、事前に確認しておきましょう。

LINE Pay(ラインペイ)決済方法

LINE Pay(ラインペイ)で支払うには「LINE Payカードでの決済」「コード決済」「オンライン決済」といった3種類の方法があります。「コード決済」は対応している店舗でQRコードを読み取る決済方法で、「オンライン決済」はオンラインショップの支払い画面でLINE Pay(ラインペイ)を選び、LINEアプリで暗証番号を入れるだけで手軽に決済できるサービスです。

いずれもLINE Pay(ラインペイ)導入加盟店での支払いができますが、LINEアプリから申し込むと郵送で送られてくる「LINE Payカード」を使うことで、より対応店舗が広がり国内外のJCB加盟店約3,000万店舗で利用できるようになります。ただし、スマホ画面上だけで管理するバーチャルカードの場合は、インターネット上のJCB加盟店でしか使えないので注意しましょう。

LINE Pay(ラインペイ)を現金化する前に

「出金」機能を使うには本人確認が必要

冒頭でも述べたように、送金・出金機能は事前に本人確認を済ませていないと利用できません。とはいえ、LINE Pay(ラインペイ)の本人確認は運転免許証などの身分証を登録するわけではなく、自分名義の銀行口座を登録するだけなので簡単です。

本人確認が済んでいる場合はウォレットタブのアカウントタイプが「LINE Money」となっており、済んでいない場合は「LINE Cash」となっているので確認しておきましょう。また、本人確認前(LINE Cash)の残高上限は10万円ですが、本人確認後(LINE Money)の残高上限は100万円と大幅にアップします。

出金には手数料がかかる

LINE Pay(ラインペイ)に貯まった残高はいつでも「出金機能」で現金化できますが、出金には1回あたり216円の出金手数料がかかります。また、出金は1,000円単位かつ1,000円以上で、1日の出金限度額は1万円と定められています。現金化にこだわりがなければ、そのままLINE Pay(ラインペイ)決済に使ったほうが手数料をかけずに利用できるのでおすすめです。

LINE Pay(ラインペイ)には貯まった残高を現金化する2つの方法があります。銀行口座にLINE Pay(ラインペイ)の残高をうつしたいときや、友だちから送金された金額を現金化したいときに利用してみてください。

銀行口座に出金する方法

操作は簡単で、LINE Pay(ラインペイ)の設定から「出金」をタップし、出金したい自分名義の銀行口座と金額を入力するだけ。あとは、普段通りの手順で口座から現金でおろせます。

セブン銀行ATMで出金する方法

セブン銀行ATMで出金する場合は、スマホで操作するか「LINE Payカード」を使うかの2パターンがあります。いずれもセブン銀行の口座を持っていなくても利用可能です。

スマホを使う場合

スマホのLINE Pay(ラインペイ)メニューから「設定」を選び、「スマートフォンでの取引」をタップします。改めて設定画面から「出金」をタップすると出金用の銀行口座が表示されるので、「セブン銀行ATM」を選ぶとコードリーダーが表示されます。

ATM画面に表示されたコードをスマホで読み取ると、スマホに4桁の企業番号と認証番号が表示されるので、それぞれの番号をATMに入力すれば現金での出金が可能となります。

LINE Pay(ラインペイ)カードを使う場合

「LINE Pay カード」で出金する際には、事前にLINE Pay(ラインペイ)の設定画面からLINE Pay カードの暗証番号を設定しておきましょう。セブン銀行ATMにLINE Pay カードを入れて出金を選べば、通常の銀行口座のように取引ができます。

実は現金化より電子決済に使うほうがお得

LINE Pay(ラインペイ)の残高やLINEポイントが貯まってくるとつい現金化を考えてしまいますが、現金化には出金手数料がかかります。また出金限度額が1日あたり1万円と決まっているため、1万円を超える多額の残高を一気に現金化することはできません。

それよりもLINE Pay(ラインペイ)の決済にそのまま電子マネーとして利用したほうが手数料もかからずお得です。さらにLINE Payカードがあれば、国内のJCB加盟店ならどこでも使えるようになるので、ぜひ活用してみてください。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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