2019年5月16日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日15日(水)の米ドル/円は底堅く推移。NY市場では、米4月小売売上高と米4月鉱工業生産が揃って冴えない結果となり米長期金利が低下する中、109.10円台まで下落した。しかし、前日14日(火)に続きこの水準で下げ渋ると米国株の切り返しとともに109円台後半へと反発。米政府が自動車関税の導入を巡る判断を最大6カ月先送りする方針と伝わった事で市場心理が好転した。なお、米自動車関税については今週18日(土)が判断の期限となっていたが、トランプ政権は新たな貿易対立を避けるために延期を決めたとみられる。米中貿易摩擦の混乱から持ち直しつつある市場に、これ以上ダメージを与えたくないとの意図もうかがえる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は109.00~109.10円台のサポートによって下値は堅いだろう。半面、米長期金利の低下が重しになるとみられ109.70~109.80円台のレジスタンスを抜けるのも難しそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。