2019年5月20日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は週初の13日(月)の米国時間に「中国も報復関税で25%を適用」と伝えられたことで、米国株は寄付きから下げ幅を拡大、米ドル/円も週安値の109.02円までの下落となった。ただその後は、週を通じてショートカバーが継続、17日(金)には良好な米国経済指標の結果を受け、米国金利上昇のなか、週高値110.19円を示現した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日20日(月)朝のNZのウェリントン市場では、週末に行われた豪州の総選挙で事前予想を覆し与党が勝利、豪ドル/円が主導、米ドル/円はギャップアップ(上窓)で寄付いている。週初の米ドル/円は先週来の流れを継続し、戻り高値を試す展開となりそうだ。今週23日(木)日本時間早朝にはFOMC議事要旨が公開予定だが、このFOMC後に米国は対中関税を25%に引き上げており、取り巻く経済環境は大きく変化しており、あまり材料視されない可能性が高い。一方でFRBパウエル議長は、21日(火)にアトランタ連銀主催の会合で講演を予定。トランプ米大統領のツイートに端を発した今回のリスクオフの市場に直面し、一旦中立とした自身の姿勢を変化させるかに注目している。今週も引き続き、米ドル/円の戻りは売り場とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.80~110.80円、ユーロ/米ドルで1.1100~1.1250ドル、ユーロ/円で121.50~124.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。