2019年5月24日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日23日(木)の米市場は「株安、債券高(利回り低下)、円高」のリスクオフ相場に。要因は米中貿易戦争。米国商務省の報道官は「米国が協議を再開したいのであれば誠意を示し、誤った慣行を是正すべきだ」と延べ、非は米国側にあるとの見解を示した。沈静化することのない米中貿易戦争を背景に米国株が下落。米国株下落のもうひとつの要因がNY原油。NY原油は5.7%急落。これは今年最大の下げだ。呼応してNYダウは一時450ドルもの急落。S&Pは1.2%、ナスダックは1.6%急落。避難先通貨の円やスイスは広範に買われる展開。流れはリスクオフへ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国株急落を受け、米10年債利回りは一時2.29%と2017年10月以来の低水準まで下落。オーストラリアを筆頭に主要国で金利の低下が進んでいるが、米10年債が2.29%へと急落する中、ドル売りが優勢となりNY市場はクロス円より、ドル安相場へ。ユーロ/米ドルが1.1100ドルのサポートをブレイクできず1.1180ドルへと反発(ドル売り)。ドル安相場の中、米ドル/円は109.50円へとあっさり下落。来週27日(月)はメモリアルデーでNY市場は休場。NY市場はロングウィークエンドとなり、3連休前の本日24日(金)のNY市場は荒れる傾向となるので要注意。「米株安と米金利の低下」という環境下、米ドル/円の戻りは限定的。戦略としては米ドル/円、日経先物の戻り売り継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。