2019年5月27日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は21日(火)に米国が中国の通信機器大手ファーウェイに対する輸出禁止の緩和措置を発表、その後にメイ英首相が2回目の国民投票の可能性を発表したことで、クロス円の上伸に伴い米ドル/円は週の高値110.67円を示現した。ただこうしたポジティブな効果は一時的で、週末にかけては米経済指標の悪化もあり24日(金)には週安値109.28円まで沈んだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週末に投開票が実施された欧州議会選挙の結果は、極右政党が躍進、EU2大会派が過半数を失ったが、ほぼ事前の市場予想通りで為替市場は平静を保っている。今週も複数の経済指標の発表が予定されているが、注目は31日(金)の発表予定の中国の5月の製造業PMI(購買担当者景気指数)で、再び好不況の分かれ目である50を割り込んでくる可能性が高い。グローバルで株価が5月の上旬以降に大きくピークアウト、リスクセンチメントの改善には至っていない。今週は相場の流れを大きく変えそうなイベントは予定されておらず、月末を控え、方向感に乏しい展開を予想するが、引き続き米ドル/円、クロス円共に戻りは売り場とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~110.00円、ユーロ/米ドルで1.1100~1.1250ドル、ユーロ/円で121.00~123.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。