2019年6月18日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週のメインイベントは20日(木)日本時間早朝のFOMCだ。多くのマーケット関係者の間で、現在の金利引き下げ見通しが行き過ぎのため、それにブレーキをかけるような表現が出てくるのではないかということが懸念されている。ブレーキをかけるというか、マーケットの期待に追いつくほどの緩和姿勢を示せるかというと、それは難しいのではないかという見方。そのため、FOMCは結果としてがっかりさせられるのではないかということで、その場合、金利上昇、株価若干下落、ドルは反発の流れをマーケット関係者は懸念している。ただ、それを既に先週14日(金)から、予行演習をやっているような感じのところがあるため、実際のFOMCの結果次第となるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
なぜ来月7月に、大きな利下げがあるとみられているかについてだが、米中首脳会談が実現せず、対中制裁関税第4弾の発動を織り込んで金利市場が先読みをしているから。それが為替市場にも影響してドルが落ちてきているという流れになっている。実際どうなるかは難しいところだが、おそらく米中首脳会談は難しいだろうし、具体的に何か決まるということもなさそうだ。そうすると公言されている以上、対中制裁関税第4弾が発動されることになるだろう。その場合は、やはりドル下落、株価も調整でリスクオフの流れを予測。よって、メインとしては米ドル/円の下落、そしてユーロ/米ドルの反発という流れになりそうだ。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。