OLとして働いている方が貯金できるようになるには、家計簿を付けたり、日々の節約に気をつけたりすることはもちろん、実は周りの人に協力してもらうことも大切になってきます。また、会社の財形貯蓄などの制度を利用すると、使う前に給与から天引きされるので効果的にお金が貯められます。今回はOLの方が貯金をするポイントをご紹介します。

老後のため?それとも旅行に行きたい?まずは貯金する目的を持とう

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(画像=PIXTA)

貯金を始める前に目的を持つことが大切だとはよく言われますが、中には「どうせ貯めるなら目的があってもなくても同じでは?」とか「特に目的はないけどいざという時のため」と漠然と貯金をしている人がいます。しかし、やはり目的を持つことは貯金を始める上でとても大切です。

例えば、街を歩いていてすごく魅力的な服を見かけた時「ヨーロッパに旅行するために1年間で30万円貯める」という目的があれば、「この服を買っちゃうと旅行が遠のいてしまう」と冷静に考えることができます。

一方、「いつか必要になるかもしれないから。なんとなく」という理由でお金を貯めているとどうでしょう。すごく魅力的な服が今すぐ手に入る喜びと、いつ必要になるのかもわからない貯金を天秤にかけた場合、誰でも魅力的な服を買ってしまいますよね。

ただし、老後資金という目的は別に考えましょう。老後資金は間違いなく必要ですが、20年も30年も先のことのために今の楽しみを我慢し続けるのは大変です。やはり長い目で見てそれなりのシステム作りが必要になります。

会社の貯金制度を積極的に利用しよう

社内預金制度と財形貯蓄

会社員の方であれば、給与から自動的に貯金へお金が動いていく社内預金、財形貯蓄などは積極的に利用したいものです。

どちらも他のものに使ってしまう前に給与から天引きされる上に、社内預金制度は2019年5月現在最低利率が0.5%と通常の預金と比べてとても高く、財形貯蓄制度はマイホームや老後資金という目的なら利子が非課税になるなどのメリットがあります。

老後資金には確定拠出年金のマッチング拠出やiDeCoが有利

老後が心配だからという目的でお金を貯めたい場合、税金の優遇が多い確定拠出年金を利用するのが一番お得です。普通、確定拠出年金制度は会社が掛け金を払ってくれていますが、中には「マッチング拠出」といって、会社からの掛け金にプラスして自分でも積立金を出せる会社もあります。また、会社の制度ではありませんが、iDeCoという確定拠出年金の個人バージョンもあります。

はじめに言ったように、20年も30年も先の老後のためにずっとお金を貯めるのは大変で、ついつい高い洋服を買ったり旅行などに行ったりしてしまいがちなのですが、この確定拠出年金で積み立てたお金は60歳まで引き出すことができません。なので老後に確実にお金を残すことができます。

ただし、60歳までは急にお金が必要になっても使えないというデメリットもあります。利用するときは他にお金が必要になることはないか、慎重に考える必要があります。

社内の人に協力してもらおう

目的が決まって貯金を始めたら、周りの人、特に上司や一緒に働いている同僚に宣言してしまいましょう。特に社員同士の関わりが深い社風であれば、自分一人で節約を続けるのは難しいものです。急に付き合いが悪くなったと思われるのも損ですし、せっかく誘ってもらったのに断るのは気が引けますよね。

「1年後の旅行のために節約しています」などと周りに伝えておくと、ランチや飲み会のお誘いをたまに断っても角は立たないでしょうし、財形貯蓄を始めたりお弁当を作ったりしていると、興味を持って一緒にやってくれる人も出てくるかもしれません。

まずは目的を持つと周りにも伝えやすい

なんとなくお金のことが心配だからお金を貯めるより、結婚資金を200万円貯めたいや、老後資金を45歳までに300万円貯めると目的を持った方が、モチベーションも上がりますし、周囲の人にも伝えやすいものです。まずは目的を決めて、会社員ならではの制度を利用し、周りの人と一緒にお金を貯めていきましょう。

文・松岡紀史(ファイナンシャル・プランナー、ライツワードFP事務所)/fuelle

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