先日、久しぶりに旧友と会いました。彼との出会いは、私が起業する以前にさかのぼります。当時出版社に勤めていた私は、編集プロダクションでバリバリ仕事をこなす彼と組んで様々な本を企画・制作しました。まだ出版不況が言われる前の時代、あの頃は景気が良く、私たちが企画・制作した本は次々にヒットしました。精神的にも肉体的にもハードな仕事でしたが、ヒット作を生み出す喜びは、私の人生にとってかけがえのない財産となりました。

仕事はハードでしたが、私たちは良く遊びました。私が知る限り、優秀な編集者ほど趣味が多彩で良く遊びます。きっと時間のやりくりが上手なのでしょう。彼も例外ではありません。彼は念願のヨットを購入し、私たちを誘って沿岸クルージング旅行に出かけたこともありました。ほかにもテニスやスキー、キャンプなど楽しい思い出がたくさんあります。私たちは毎日力一杯仕事をし、良く遊びました。その後、私は起業し彼とは次第に疎遠になりました。

そんな彼との親交が復活したのはつい最近のこと。彼がインターネットで保険の見直しについて調べていたときに当コラムの連載を発見し、懐かしくなって連絡をくれたのです。久しぶりに再会し近況を聞くと、彼は肝臓の大病を患い1年近くも入院した時期があったそうです。しかも、仕事がなかなか出来ない状態が続き、一時期は生活保護を受けていたというのです。「長尾くんがFPとして活躍していることを、もっと早く知っていればね〜」現在元気に仕事に復帰している彼は笑いながら言いました。彼の話を聞きながら「働けなくなったときのリスク」はやはり大きなものだと考えさせられました。

読者のみなさんは「働けなくなったときのリスク」に備えているでしょうか? 今回はそんなリスクに備えた保険についてお届けします。

就業不能保険,解説
(画像=ViktoriaKurpas / shutterstock, ZUU online)