2019年8月9日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日8日(木)のNY市場ではドルインデックスが3週間ぶりに大幅低下。トランプ米大統領が強いドルに不満を表明したことが要因。one would think that I would be thrilled with our very strong dollar. I am not!(私が非常に強いドルを喜ぶと考える人もいるだろう。だが私は喜んでいない!)との発言だ。これを受けて米国株は反発。S&Pが1.9%高と、大幅上昇。呼応してリスクアセットの豪ドルが反発。連れて、NZドルも0.6492ドルまで反発(ドル売り)。米ドル/円も反落(ドル売り)。米ドル/円は「トランプ政権が華為(ファーウェイ)と取引再開のライセンス決定を先送りする」との報道もあり、105.80円レベルまで反落。GPIFがドル買い注文を出しているといわれている105.50円レベルに向けて再び下落再開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところの米ドル/円は105.00円、そして、107.00円にまとまってあるといわれているオプションに挟まれ、そのレンジの中での乱高下となっている。ただ来週の12日(月)にはこうしたオプションが消滅するため、米ドル/円のダウンサイドリスクは変わらず。週末を控えてリスク管理はしっかりしたいところだが、スタンスは変わらず、米ドル/円、英ポンド/円の戻り売り継続で。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。