2019年9月5日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日4日(水)の米ドル/円は終値ベースで約0.5%上昇。東京市場で106円台を回復すると、その後もじり高歩調を辿り、NY市場では106.43円付近まで上昇した。香港が「逃亡犯条例」の改正案を撤回した事で抗議活動沈静化の期待が高まった他、英議会が欧州連合(EU)離脱延期法案を可決した事で「合意なき離脱」への懸念が和らいだ。こうした流れを継いで、米ドル/円は本日5日(木)も堅調に推移している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

もっとも、市場が最大の懸念を抱く米中貿易戦争については、前向きなニュースが全く出てこない。なお、トランプ米大統領は昨日4日(水)、「(中国が)取引したくないならそれで結構」などとして、月内の閣僚級協議の開催にも言及しなかった。そうした中では米ドル/円の上値は限られる公算が大きく、106.70~107.00円の上値抵抗を突破するのは容易ではないだろう。明日6日(金)には米8月雇用統計の発表を控えており、本日5日(木)は106円台でのもみ合いが続きそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。