注目のロボット関連銘柄とは?
今もっとも市場で注目されている銘柄は、サイバーダイン < 7779 > があります。今年春に東証マザーズに上場した銘柄ですが、介護用や医療関係の「ロボットスーツ」とよばれるパワードスーツの開発をしている会社です。「パワードスーツ」は、人間の身体の一部に電子部品や機械などを取り付けることで、人間が従来持っている以上の力を出せることができるようになります。
手足を事故でなくした人、高齢で歩行が困難な人がこのスーツを着用することにより、自力で歩くことが可能になります。また介護する側もこのスーツを着用することで、楽に介護ができるようになるため、これから広がってくる介護業界では注目されているロボットです。ほかにも、産業分野では、川田テクノロジーズ〈 3443 〉の「NEXTEGE」(ネクステージ)、自動車では日産自動車〈 7201 〉の「PIVO2」、トヨタ自動車〈 7203 〉の「i-REAL」、スズキ〈 7269 〉の「PIXY」などもロボット分野からの開発といわれています。
ロボットビジネスの日本経済への貢献度
NEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)は7月に「NEDOロボット白書 2014社会を変えようとするとき、そこにロボット技術がある!」という白書を発表しました。そこには、少子高齢化に伴う介護の問題、農業分野の人手不足、社会インフラの老朽化、自然災害や事故への対応など、現代日本が抱える多くの課題にロボット技術の導入が効果的だということを提言しています。
今後人間に近い人工知能ロボットが出てくることで、今まで人手が必要だった分野に介入することができ、様々な分野においてロボットが活躍するでしょう。ロボットの登場は、私達の生活水準を上げくれることが予測されます。そしてその経済効果は図りしれないといわれています。
しかし、その一方で一部の仕事はロボットに代替されるようになる為、仕事がなくなる人もでてくる可能性があります。雇用の面でも変化が起きるでしょう。人間とロボットうまく共生して経済を支えていくような仕組みづくりも今後は必要になってくるでしょう。
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