女性が転職を考えるタイミングには、さまざまなケースがあります。その時置かれている状況によっても、仕事を選ぶ条件は変わってきますよね。今回は、女性の転職理由ごとにおすすめの仕事と、女性に人気の3つの職種を紹介します。
女性の転職でおすすめの仕事
女性が転職したいと思う理由はさまざまですが、多くの女性が次の4つの理由で転職を考えているようです。転職理由ごとにおすすめの仕事を紹介しましょう。
専門性やスキルが身につく仕事
将来的な夢や目標がある女性は、現在の職場では目標達成に向けた専門性やスキルが身につかないと感じたときに転職を考えます。
専門性やスキルが身につく仕事は、スキルアップによって、自分自身の市場価値を高められるところも魅力です。
例えば、福祉関連の仕事は、職務のレベルに伴い資格取得が必要となるため、ステップアップしていく過程が明確な職業です。また、総務や人事関連の仕事では、社会保険労務士やビジネス実務法務検定試験の資格を取得することで、より専門的な業務を行うことが可能となり、仕事の幅が広がります。
ワークライフバランスがとれる仕事
仕事もプライベートも充実させたいという理由や、結婚、出産、育児、親の介護などのライフイベントも女性が転職を考えるきっかけとなります。
勤務時間が決まっており、営業職やサービス業と比較してワークライフバランスがとれたスケジュールを立てやすいのが、事務関連のオフィスワークです。
女性のセンスが活かせる仕事
女性ならではのセンスを活かせる仕事に就きたいと思う気持ちも、転職のきっかけになるでしょう。
女性ならではの感性を活かせる仕事として人気があるのは、インテリアコーディネーターやフラワーコーディネーター、ブライダルコーディネーターやウエディングプランナー、フードコーディネーターなどの仕事です。
給料が良く福利厚生が整っている仕事
給料や福利厚生が良い会社を求める気持ちは、転職の大きな要因になります。生活の安定や質の向上を考えた場合、給料や福利厚生は大切な条件となるでしょう。
福利厚生については、職種問わず会社によって様々です。自分が会社に期待する福利厚生について、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
女性の転職で人気の3つの職種
女性の転職で人気があるのは大きく分けて3つの職種となります。
事務関連のオフィスワーク
業務スケジュールがある程度決まっていて、スケジュールを立てやすく、ワークライフバランスのとれた働き方をしやすいのが事務関連の仕事です。
業界を問わず事務作業は必ずあります。ひとつの企業の中でも人事、経理、営業など各部門において事務関連の仕事があり、その内容も多岐にわたります。
CAやセラピストなどのサービス業
サービス系の仕事で女性に人気が高いのは、客室乗務員（CA）、看護師、エステティシャン、セラピスト、美容師、アパレルスタッフ、ネイリストなどです。
サービス業は比較的給与が高い場合も多く、また女性ならではの感性を生かせる仕事として人気があります。
企画・開発
企画・開発関連も女性に人気の職種です。生活に関わる企業の新商品や既存商品の改良、開発を行う仕事は、女性のセンスが活かされる仕事でもあります。
カスタマーからの意見や市場調査の分析を行い、トレンドを把握してアイデアを練るなどの業務を行います。デザインや素材の選定、発注先の選定、社外との連携なども企画・開発関連の仕事の一部です。
これから女性への需要が高まるおすすめの業界は
少子高齢化や女性の社会進出などの日本の社会環境の変化によって、人材の需要が拡大している分野があります。特に看護・介護・保育業界や近年急速に市場が拡大し、人材が不足しているIT業界も、女性への需要が高まっている業界です。
看護・介護・保育業界
少子高齢化により、今後ますます人材が不足すると予想されるのが福祉関連の仕事です。
病院や老人ホームで、高齢者やその家族の生活相談を受ける病院・福祉施設相談員（ソーシャルワーカー）や介護施設専門スタッフなどは、今後も需要が増えていくことでしょう。
IT業界
IT業界では、恒常的に人材が不足しています。
具体的には、プログラマーやSE（システムエンジニア）、WebデザイナーなどのIT技術者の需要が高まっています。IT技術者は、仕事をする中でスキルが身につき、事務職と比較すると、一般的に給料が高いところも魅力です。
女性の転職でおすすめの「えるぼし」認定企業とは
女性活躍推進法に基づき、行動計画の策定・届出を行った企業のうち、女性の活躍に関する取り組みの実施状況が優良な企業には、申請をすることにより、厚生労働大臣から「えるぼし」認定を受けることができます。
女性が企業を選ぶヒントとして、「えるぼし」認定企業かどうかを参考にするのも良いでしょう。
女性の転職は目標を明確にして積極的にチャレンジ
女性の社会進出がすすみ、政府が推進する働き方改革も女性が働きやすい職場環境づくりの後押しをしています。
女性の転職理由はさまざまですが、まずは、自分が本当はどうなりたいのかという目標を明確にすることが大切です。目標が明確になったら、後は勇気を出して積極的にチャレンジしていきましょう。
文・小塚信夫（ビジネスライター）／fuelle
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