今月(2020年1月)から自動車保険料が一斉に引き上げられました。引き上げを実施したのは東京海上日動火災保険、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損保の大手4社などで、値上がり率は平均で約3%となります。

今回の自動車保険料引き上げの背景には、昨年10月の消費増税の影響のほか、民法の改正に伴って損害額の算定基準が変わる等の要因があります。さらに「型式別料率クラス制度」の細分化もあり、クラスによっては保険料に差が出てきます。

今回は自動車保険料の引き上げについて、解説しましょう。

なぜ、「消費税はかからない」のに値上げなのか?

自動車保険,相場
(画像=rinaStrelnikova / shutterstock, ZUU online)

まず、保険商品の保険料については、消費税は課税されません。にもかかわらず、自動車保険料が値上がりするのはなぜでしょうか? 実は保険料そのものは非課税なのですが、保険金の対象となる自動車の修繕費などが(消費税の)課税対象となるからです。消費増税の影響で自動車保険料が引き上げられるのはこのためです。

そしてもう一つ、自動車保険料引き上げの要因となったのが民法改正です。