2020年1月7日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

新年に入り、予想もしていなかった展開となった。米軍によるイランのスレイマニ司令官の殺害だ。これを受けて米ドル/円は107円台まで突っ込んだものの、本邦輸入企業の買いがしっかりしており、つかまったショートの損切りで、現在は上がってきている。しかしながら、107円台の突っ込みも思っていたよりは浅く、107.77円付近止まりだった。昨日6日(月)の下落時には本邦輸入企業以外に機関投資家も下を買いたがっていたようで、下値は思ったより堅かったようだ。ここから、米国とイランの戦闘状態は無いと考えている。イランには米国に立ち向かえるほどの軍事力はないだろう。よって米国に対してプレッシャーはかけても実際は言葉のみとなりそうだ。また、トランプ米大統領の弾劾に関しては、共和党が多数派を占めているため通ることはおそらくないとみている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは107.00~109.00円。108円台後半で売り場探しをして、107.50円にかけて買い、という戦略で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。