2020年1月9日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日8日(水)の米ドル/円は、イランが米軍駐留基地を攻撃した事を受けて約3カ月ぶりに107.65円前後へと急落したが、その後109.24円前後まで大幅に切り返した。イラン外相やトランプ米大統領の発言によって両国が軍事的に衝突するリスクは低いとの見方が広がり市場心理が改善した。こうした動きにより昨日8日(水)の米ドル/円は80銭に及ぶ長い下ヒゲを伸ばした大陽線で引けた。下げ止まりからの上値模索再開を示唆する足型と言えそうだ。昨年12月に強い上値抵抗となっていた109.70円前後を試す動きとなってもおかしくないだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日8日(水)に発表された米12月ADP全国雇用者数の大幅増により、明日10日(金)の米12月雇用統計への期待が高まっている事もドルの支援材料になりそうだ。ただ、本日9日(木)早朝(NYクローズ前)には、イラクの旧米軍管理区域にロケット弾が打ち込まれるなど、中東情勢は依然として不安定な状態にある。一定の警戒はなおも必要と見られ、米ドル/円の上値模索が再開するとすれば明日10日(金)の雇用統計後かもしれない。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。