2020年1月14日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在、米ドル/円は堅調に推移しており、本日14日(火)、110.21円付近の高値を付けている。本日14日(火)朝、米国が中国に対し、為替操作国認定を解除した。しかし、これはマーケット内でも周知の話で、茶番であるとの見方が強いため、大したドル買い要因にはならないだろう。よって、110円台は積極的に買い進めていく感じではない。本邦輸出企業が本日14日(火)も、まとめたドル売りを持ち込んできており、また、下で買った機関投資家も利食い売りをしてくる可能性が高く、ドル上昇という展開はあまり考えられない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは108.30~110.20円。米ドル/円の日足チャートをみると、下値が切り上がってきているので、108円はだんだん遠のいている印象だ。戦略としては、次に下がってきたとしても、109円台後半ですらまだ買いたくないレベル。109円ちょうどから109円台前半までの反落を待って押し目を探し、その後110円台は利食いたいと思っている。また、場合によってはショートを振ってもいいかもしれない。慎重な買い場探しが鍵となりそうだ。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。