2020年1月16日10時半時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日15日(水)は米中が第1段階の通商合意に署名。中国の輸入拡大や米国の対中関税一部取り下げが決まったが市場の反応は限られた。合意は織り込み済みだったとはいえ、出尽くし売りさえもほとんど出なかった。また、本日16日(木)の今朝方には米下院がトランプ大統領弾劾条項の上院送付を可決。21日(火)から弾劾裁判が始まる事になったが市場はこちらもスルーした。

現在の為替相場の戦略やスタンス

こうなると、目先的に米ドル/円相場を大きく動かしそうな材料は見当たらない。110円台での戻り売り圧力は強そうで、今週付けた約8カ月ぶり高値の110.21円前後を更新するのは難しいだろう。一方で、先週まで強力な上値抵抗として機能していた109.70円は下値支持に変わりそうだ。本日16日(木)については、109.70~110.20円のレンジをブレイクするには「燃料不足」と見られる。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。