2020年1月20日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は、中東情勢悪化の一服感、米中の第1弾の合意署名から、米国ではダウが3日連続で市場最高値を更新して引けた。為替市場ではリスクオンの流れが継続、米ドル/円は17日(金)には週高値110.29円を示現した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は明日21日(火)に日銀、23日(木)にはECB(欧州中央銀)が金融政策を発表するが、どちらも据え置き予想で無風通過だろう。月末までみると、このところ経済指標の下振れの結果が続いたことから、30日(木)はBOE(イングランド銀行)の利下げの可能性が急浮上してきた。そうした観点では、今週は明日21日(火)に英国雇用統計、週末24日(金)に欧州と英国で1月のPMI(購買担当者景気指数)の発表が予定され、特に後者が下振れた場合、BOEの利下げにさらに一歩近づくと認識したい。為替市場ではこの利下げをまだ全て織り込んでおらず、利下げの織り込み拡大は、主要通貨に対してのポンド安を誘発する。この場合、英ポンド/円の売りから米ドル/円の頭を重くする可能性もあり、先週来堅調推移が継続する米ドル/円だが、一旦反落のリスクを考慮しておきたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.30~110.80円、ユーロ/米ドルで1.1030~1.1180ドル、ユーロ/円で120.80~122.80円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。