2020年2月3日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は、新型のコロナウイルスの感染拡大から金融市場ではリスク資産を手放す動きが継続、グローバルで株価は下げ足を速めた。為替市場ではリスク回避の動きから米ドル/円やクロス円の売りが強まり、前者は1月31日(金)にはロンドン仲値(現地時間16時00分)の強烈な売りもあり、週安値108.31円まで下落した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

こうした市場の混乱を受け、週末にはPBOC(中国人民銀行=中央銀行)が約18兆円の資金供給策を発表した。週明けの本日3日(月)は、春節明けとなり上海証券取引所では取引が再開予定で、上海株の動向に市場の注目が集まる。気になるのは下げ幅だが、香港のハンセン指数は春節の間に6%弱下げており、この辺が一つの目途となる。経済指標では本日3日(月)の米ISM製造業景気指数、7日(金)の米雇用統計等が重要だが、市場の関心が新型肺炎の報道に一喜一憂するなかでは、市場予想から大きくかけ離れない限り重要視されないだろう。新型肺炎の感染拡大の収束がみえない限り、リスクセンチメントの改善には至らず、米ドル/円やクロス円の戻り売りは継続だろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.30~109.30円、ユーロ/米ドルで1.1030~1.1180ドル、ユーロ/円で119.50~121.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。