2020年2月6日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日5日(水)の米ドル/円は、終値ベースで約0.3%上昇。新型コロナウイルスの治療薬開発を巡る報道を受けて市場心理が改善する中、本日6日(木)は109.90円前後まで小幅に続伸している。昨日5日(水)の米1月ADP全国雇用者数や米1月ISM非製造業景況指数などの好結果で、米経済の強さを再確認した事も大きい。新型ウイルス治療薬については、世界保健機関(WHO)が「実証された有効な治療法はまだない」との見解を改めて表明しており過信はできないが、米経済の底堅さについては疑いを挟む余地はなさそうだ。米1月ADP全国雇用者数は29.1万人増と、2015年5月以来の大幅な伸びを記録した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

明日7日(金)の米1月雇用統計にも好結果が期待される中、ドルは本日6日(木)も堅調を維持する公算が大きい。米ドル/円は節目の110.00円から1月高値の110.29円前後にかけて戻り売りオーダーが並んでいるが、これらをこなして上伸できるかが本日6日(木)の焦点だろう。米国債の四半期定例入札を来週に控えた需給の面から米長期金利は低下しにくいと見られるだけに、世界的な株価上昇の持続性が米ドル/円の110.00円突破に向けたポイントになりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。