【目次】
①️ミクリードIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/4更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【2/25更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社ミクリード
- コード
- 7687
- 市場
- マザーズ
- 業種
- 卸売業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 片山 礼子 /1965年生
- 会社住所
- 東京都中央区日本橋二丁目16番13号
- 設立年
- 2012年
- 社員数
- 15人(2020年1月31日現在)
- 事業内容
- 飲食店向け業務用食材等の企画・販売
- URL
- https://corp.micreed.co.jp/
- 資本金
- 50,000,000円 (2020年2月7日現在)
- 上場時発行済み株数
- 2,050,000株
- 公開株数
- 932,000株
- 連結会社
- なし
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/02/25→790~890円に決定
- ブックビルディング期間:2020/02/27 - 03/04
- 公開価格決定:2020/03/05→890円に決定
- 申込期間:2020/03/06 - 03/11
- 上場日:2020/03/16→初値818円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:みずほ証券
- 主幹事証券:みずほ証券
- 引受証券:大和証券
- 引受証券:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:エース証券
- 大株主
- (株)SKYグループホールディングス 47.22%
- 国分グループ本社(株) 36.11%
- (株)トーホー 9.26%
- 片山礼子 3.47%
- 石井文範 1.85%
- 長島忠則 0.23%
- 青木秀治 0.23%
- 源川史仁 0.23%
- 西口昌伸 0.23%
- 片山康 0.23%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/03 単体実績
3,927,990 237,100 141,458 726,308 - 2018/03 単体実績
4,038,185 106,923 34,992 739,580 - 2019/03 単体実績
4,061,156 141,538 110,418 837,768 - 2019/12 第3四半期単体実績
3,181,158 169,954 111,167 925,466 - ロックアップ情報
- 株式会社SKYグループホールディングス、国分グループ本社株式会社、株式会社トーホーは上場後180日目の2020年9月11日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 8億2948万0000円(932,000株×890円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 160,000株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社ミクリード<7687>は飲食店向け業務用食材等の企画販売を行う企業である。酒販店を展開するカクヤス<7686>の持ち株会社株式会社SKYグループHDが株主シェア47%の筆頭株主、食品卸の国分グループ本社株式会社<未上場>が第2位株主(株主シェア36%)である。
■事業内容詳細
同社は小規模経営や個人経営の飲食店向けの業務用食材等の企画及び通信販売を行っている。飲食店向けに特化したカタログ通販(WEB通販含む)を通じてサービスを提供している。
肉・魚・野菜・串・揚げ物・デザートなど1千社のメーカーから商品の供給を受け、4千点の商品を即日出荷できる体制を持つ。顧客は見積もり不要の統一価格で発注でき、一部地域を除いて翌日に店舗への配達がなされる。
土日祝日も営業する飲食店に向け、同社は365日受注・出荷ができる販売体制を持ち、受注センターでは深夜2時まで電話での注文や問い合わせができる。またFXやWEBなら24時間いつでも注文が可能である。
■沿革
同社は1995年10月に株式会社ミスミ(現株式会社ミスミグループ本社:9962)の事業多角化の一環として設立された。
その後2007年10月に同事業は株式会社カクヤスに事業譲渡され、2013年3月に国分株式会社(現国分グループ本社株式会社)と資本業務提携。
更に2013年11月に業務用食品卸の株式会社トーホー<8142>とも資本業務提携を行った。
尚、片山社長はミスミのフード事業部長、カクヤス執行役員を経て2012年11月に同社の代表取締役社長に就任しており、一貫して同社事業に関与している。
■顧客店舗数
同社の顧客店舗数は下記のように推移している。
2015年3月期 売上高33億円(顧客店舗数6,985)
2016年3月期 売上高37億円(同7,238)
2017年3月期 売上高39億円(同7,598)
2018年3月期 売上高40億円(同7,753)
2019年3月期 売上高41億円(同7,988)
※顧客店舗数は4月から3月までの各月の顧客店舗数を平均した数値を記載
年間200-300件ペースで顧客店舗数は増加しており、その結果として着実な増収を続けている。
■カクヤスとも取引関係
カクヤスとの売上高及び全体売上に対する割合は下記となっている。
2018年3月期 8.7億円(割合22%)
2019年3月期 8.0億円(同20%)
カクヤスは同社の主たる取引先であり、全体に対する売上比率は約20%の水準である。
■業績推移
2017年3月期 売上高39億円、経常利益2.4億円、当期純利益1.4億円
2018年3月期 売上高40億円、経常利益1.0億円、当期純利益0.3億円
2019年3月期 売上高41億円、経常利益1.4億円、当期純利益1.1億円
2020年3月期(予想) 売上高42億円、経常利益1.6億円、当期純利益1.2億円
2018年3月期に売上高40億円の大台に到達した。現状の売上高は約40億円で増収傾向にある。
今期(2020年3月期)も増収増益を予想する。今期Q3時点で売上高32億円、経常利益1.7億円であり既に通期予想の経常利益を達成したが、最終的には通期予想数字での着地予想である。
着実な増収を続けているが、2019年3月期の経常利益率3.5%であり増益幅は微増に留まっている。
■財務状況
2019年3月期末時点で総資産14億円に対し純資産合計8.4億円、自己資本比率61%である。
借入金なく現預金4.2億円を有しており、財務内容について特段の懸念事項はない。また流動資産が11億円あり、高い流動比率を誇っている。
キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローは2018年3月期+1.3億円、2019年3月期+1.5億円であり、安定的にプラスで推移している。
■資金使途
IPOにより1.4億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・ECサイトの機能・魅力度を高めるシステム開発 1.0億円
・ECサイトへの訪問者数を増やすためのWEB広告費用 0.2億円
・IT組織強化のための採用費・人件費 0.2億円
調達資金の半数以上はシステム投資に充当される。
尚、公募株数50,000株に対して、売出株数882,000株であり売出中心のIPOとなっている。SKYグループHDが499,800株、国分グループ本社が382,200株を売出にて売却の予定である。
■株主構成
筆頭株主はカクヤスの持ち株会社でもある株式会社SKYグループホールディングス(株主シェア47%)。第2位株主は国分グループ本社株式会社(同36%)。第3位株主は株式会社トーホー(同9.3%)。上位3社の事業会社で株主シェアの90%を保有している。
片山社長は潜在株式にて3.5%の株式を保有する。
事業会社3社及び個人株主から構成されており、金融機関及びファンドの株主参入はない。
■まとめ