2020年2月25日11時時点に小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週20日(木)、米ドル/円は112.23円付近の高値を付けたが、そこから上の112.50円にかけては重たくなるとみていた。そんな中、昨日24日(月)の祝日、上は重たいにしても、あれほど崩れるとは正直思っていなかったが、110.33円付近の安値まで下落した。この背景はリスクオフで米国債が買われたことがメインだが、株式市場がこれだけ崩れたのはコロナウイルスの件もあるものの、そもそも株自体がオーバーボート(買われ過ぎ)だったのだろう。そして、112円台に乗せた米ドル/円の上値が重たかったことも相まって、そういったタイミングが合っての急落と考えている。ここからは落ち着きどころを探す展開になるだろうが、110円を割って落ちる感じもしない。しかし週初にこれだけ下攻めしてしまったので、ここからは110円台前半が堅いかどうかを確認しに行くような値動きとなるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週初めの段階では、方向としては一旦上値攻めで、今週の米ドル/円予想レンジも110.30~112.50円で想定していた。しかし、下値がほぼ到達してしまったため、110.00~112.50円で設定したい。戦略としては、あまり下をたたいて売りたくはないので、111円台前半を待って売りから入り、110円ミドル近辺で買い戻しをかけ、110.00~110.30円は新規買い、といったスタイルで臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。