夫婦それぞれが700万円以上稼ぐことを一般的に「パワーカップル」と呼びます。株高により生まれた若手資産家やスタートアップ企業家などとともに「新富裕層」の一角を形成しています。しかしパワーカップルであっても、じつは「お金が貯まらない」といった悩みも少なくありません。お金を貯めるには夫婦でのルールを決めておくことが大切です。

雑になりがちな家計管理

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(画像=wavebreakmedia/Shutterstock.com)

配偶者が専業主婦(主夫)の場合、家計収入のすべては大黒柱頼みです。そうした場合、大黒柱のお小遣いはきっちり定額制というケースも多いのではないでしょうか。配偶者がパートなどしている場合、その収入は全額貯蓄に回すといったケースもあります。しかし夫婦とも正社員かつパワーカップルの場合は、懐が暖かいせいか、つい家計管理が雑になりがちです。

しかしこれでは栓をしていない水槽に、2つのホースで水を溜めるようなものでしょう。やはりなんらかのルールづくりが、世帯所得に対する家計改善のポイントとなります。

支出を一元化するのは工夫が必要

共働き夫婦の場合、お互い別々の口座に給料・ボーナスが振り込まれ、光熱費・通信費やクレジットカードの料金はそれぞれの口座から引き落とされます。日々の食材・雑貨もどちらが買ってくるかはケースバイケースです。これをひとまとめにするのは、簡単ではありません。お互い働いているので毎日「きっちり精算」ということは非現実的です。

そこで、まずはマネーフォワードなどの家計管理アプリを使って、お金の流れを共有してはいかがでしょうか。これにより費目別の支出総額を把握するのです。そのうえで共通すべき費目について、負担の分担をルール化します。費目別に引き落とし口座を分ける方法が一般的とされていますが、ときには分担を見直すのも大切です。

費目別に分担を決めることが、家計改善の第一歩

大切なことは、いままであいまいだった負担分をしっかりとどちらかに割り当てることです。同じ共働きでも、夫婦それぞれの収入やライフスタイルによって家計管理のあるべきスタイルは変わってきます。夫婦でよく相談して「わが家にふさわしい家計管理ルール」を考えてみましょう。(提供:Wealth Road