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富裕層は自動車の購入もインベストメントと捉えている
まさしく“釈迦に説法”かもしれないが、財を成す人とそうでない人との決定的な違いの一つは、無益なものに余計なお金をかけないことだろう。そして、お金をかけるべき対象についてもシビアに吟味したうえで、より費用対効果の大きいものを選りすぐっている。 その典型例として挙げられるのが自動車である。大きな成功を手にしている富裕層の多くは、単なる耐久消費財としてではなく、一つのインベストメント(投資)として自動車のことを捉えているのだ。
ネットークションやフリマアプリが象徴するように、巷ではセカンダリーマーケット(中古市場)が急拡大を遂げている。しかも、自動車は古くからこの市場が整備されてきており、合理的な価格形成が成されていると言えよう。
その結果、個人のB/S(バランスシート=貸借対照表)でも自動車という固定資本の価値が可視化されているわけだ。各方面でセカンダリーマーケットが発達してあらゆる中古品に値段がつくことで、今までにも増して価値が下がりにくいモノ、逆に価値が上がる可能性があるモノにお金が向かいやすくなり、特に自動車においてはそれが顕著となろう。
したがって、セカンダリーにおいても高く評価される自動車を所有していれば、先々で転売する際にも有利な条件で商談を進められ、インベストメントとして捉えても好パフォーマンスを期待できる。