2020年2月26日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米国株式市場は大幅続落。NYダウは3.1%続落し、2万7081ドルでクローズ。株の急落に対し、10年債利回りは過去最低を記録。こうした株の急落に対して、円高は旧来どおりだが、ドル安になっているのもポイント。今回のリスクオフは「株安、ドル高、円高」ではなく、「株安、ドル安、円高」になっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドルインデックスが100を超えてくると米国当局による米ドル高の牽制の可能性も警戒していたのだが、この株安で、マーケットがFRBの利下げを織り込み始めたので、米国当局の思惑は関係なく、ドルが調整するのかも知れない。リスクオフなので、キャリー・トレードの巻き戻しと言う意味で、「ドル安、円高、ユーロ高」という展開ともいえる。先週までは、ユーロ/米ドルを中心にドルロングにしていれば、収益が上がっていたわけだが、今週に入り、「株安、ドル金利低下=ドル下落」という流れに、米ドル/円の110.00円のオプションが昨日25日(火)も上値を抑えたが、本日26日(水)もレジスタンスとなりそう。米ドル/円、日経先物の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。