2020年2月26日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

新型コロナウイルスに楽観的だったマーケットも世界的な感染拡大を受けて、リスクオフの展開となっている。NYダウは2日間で約2000ドル近く暴落しており、上昇トレンドに大きな調整が入った格好だ。米ドル/円も112円台から一時109円台まで下落するなど、上昇する前の水準へ全戻ししており、新型コロナウイルスが落ち着いてくるまでは不安定な相場が続くだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替は株価次第の展開だが、現段階で積極的な買い材料は見当たらないので米ドル/円、クロス/円はダウンサイド意識した戦略になる。しかし、NYダウのチャートを見ると急落のスピードが速すぎたため、一時的な反発があってもおかしくはない。むしろそれなりの反発があるほうが自然な形だ。そう考えると米ドル/円は先週20日(木)の高値112.22円から昨日25日(火)の安値109.89円の38.2%戻しとなる110.78円、もしくは半値戻しの111.05円まで十分に引き付けてから売っていきたい。また、110円ミドルから上はショートが溜まりやすいので注意も必要だ。ここ数日は強烈な踏み上げを経験しているだけに、ストップはできるだけタイトに入れつつ、短期で勝負したい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。