株初心者
(画像=Natee Photo/Shutterstock.com)

目次

  1. 長期の値上がり益や配当金を目的に投資する
  2. 信用取引の利用は慎重に判断する
  3. 分散投資を心掛ける
  4. ディフェンシブ銘柄を中心に投資先を選ぶ
  5. 預貯金などの低リスク資産を確保しておく
  6. 投資信託も選択肢のひとつ(まとめ)

株式投資に興味があっても、損をするのが怖いと、なかなか投資を始められないのではないでしょうか。株は元本保証の商品ではなく、将来の株価を予測することもできないので、うまく運用できないと大損してしまうかもしれません。しかし、株式投資の経験がない方でも、取引方法を工夫したり、重要なポイントを意識したりすることで、リスクを軽減することは可能です。そこで今回は、株で大損しないために投資初心者ができることを5つ紹介します。

長期の値上がり益や配当金を目的に投資する

「株式投資」と聞くと、短期間で何度も取引を繰り返して売却益を得るイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、短期取引は常に株価を確認する必要があるので、自分の本来の仕事に支障をきたす可能性があります。時間や手間がかかりますし、1回の取引ではそれほど利益を得られないことも多いので、精神的に消耗してしまうかもしれません。

そのため、資産形成を目的に株式投資に取り組むなら、長期の値上がり益や配当金を目的とした投資を意識すると良いでしょう。長期的に株価が値上がりすると見込まれる株を、長期保有を前提に購入することで、短期の株価変動に一喜一憂することなく投資に取り組めます。

株式投資では取引するたびに手数料がかかりますが、長期保有なら取引手数料を節約できるのもメリットです。また、配当利回りが比較的高い銘柄に投資すれば、定期的に配当金を受け取ることもできます

信用取引の利用は慎重に判断する

信用取引とは、証券会社から現金や株を借りて株を売買する取引のことです。株式信用取引には、主に以下2つの特徴があります。

・「売り」から取引を始めて買い戻すことができる
・証券口座に入金した金額以上の取引ができる

現物取引では「買い」から取引を始めますが、信用取引では「買い」だけでなく、「売り」から取引を始めて買い戻すことも可能です。信用取引で「売り」から取引を始めて、株価が下がったタイミングで買い戻すことで、株価の下落局面でも利益を得られます。また、信用取引を活用して証券口座に入金した金額以上の取引を行うと、投資金額は同じでも、現物取引に比べて損益の変動は大きくなります。

信用取引は、長期を前提とした投資ではありません。また、証券口座に入金した金額以上の損失が発生する可能性もあるので、損失が投資金額の範囲に限定される現物取引に比べるとリスクが高くなります。株式投資で資産形成に取り組むなら、基本的には現物取引で売買し、信用取引の利用は慎重に行うようにしましょう。

分散投資を心掛ける

株で大損しないためには、分散投資を心掛けることも重要なポイントです。1つの銘柄に集中投資すると、株価が上昇すれば大きな利益を得られますが、業績悪化などで株価が下落して大損するリスクもあります。しかし、複数の銘柄に分散投資すれば、特定の銘柄で損失が発生しても、別の銘柄の利益で損失を補うことができます

投資先を選ぶときは、単に複数の銘柄に投資するのではなく、市場や事業規模、業種などを意識しましょう。たとえば、日本取引所グループが公表している株価指数「業種別(東証株価指数33業種)」を確認すると、業種によって株価の値動きに差があることがわかります。*1

市場や事業規模、業種が異なる銘柄に分散投資することで、リスク軽減効果が期待できます。分散投資をすれば必ず損失を回避できるわけではありませんが、集中投資によるリスクを下げることができるでしょう。

ディフェンシブ銘柄を中心に投資先を選ぶ

株で大損するのを避けるには、ディフェンシブ銘柄を中心に投資先を選ぶのもひとつの方法です。ディフェンシブ銘柄とは内需株のことで、業績が景気動向に左右されにくいのが特徴です。景気が良くても悪くても、基本的には業績に大きな変化はないので、株価の変動も比較的小さい傾向にあります。ディフェンシブ銘柄に該当する主な業種は以下の通りです。

・食料品
・医薬品
・電気・ガス業
・陸運業(鉄道)
・情報・通信業

食料品や医薬品は生活必需品なので、景気の影響を受けにくい業種です。また、電気・ガス、陸運業、通信などの社会インフラも、生活に欠かせないものであるため、安定した需要が見込めます。ただし、ディフェンシブ銘柄であっても、災害などが原因で株価が下落する可能性はあるので、1つの銘柄へ集中投資するのはリスクが高くなります。ディフェンシブ銘柄を中心に投資を行うときも、リスクを軽減するために分散投資を心掛けましょう

預貯金などの低リスク資産を確保しておく

株式投資に取り組むときは、預貯金や個人向け国債など、低リスク資産を確保しておくことも大切です。株は元本保証ではないので、保有資産をすべて株式投資に回してしまうと、株価が下落して保有資産の大半を失うことも考えられます。しかし、資産の一定割合を預貯金や個人向け国債で保有すれば、万が一株価が下落しても、それほど資産を減らさずに済みます。株式投資を始める前に、どの程度リスクを許容できるかを検討しましょう。そして、元本を減らしたくない部分は預貯金などで運用し、リスクをとって運用する部分を投資に回すようにすれば、株式投資で大損するのを避けられます

投資信託も選択肢のひとつ(まとめ)

この記事で紹介した5つの方法を実践すれば、株で大損するのを回避することは可能です。しかし、ここまで読んできて「やはり株式投資は怖い、難しい」と感じる方もいるのではないでしょうか。「株式投資で資産形成に取り組むのは難しい」と感じるなら、投資信託を活用するのも選択肢のひとつです

投資信託は、運用会社が多数の投資者から資金を集め、あらかじめ決められた運用方針などに基づいて株式や債券などで運用し、運用で得られた利益を投資者に還元する金融商品です。投資信託は少額から投資可能で、簡単に分散投資できる特徴があります。また、積立投資にも対応しているので、購入タイミングを自分で判断する必要がなく、長期の資産形成にも適しています。株式投資が難しいと感じるのであれば、投資信託を活用して資産形成に取り組むことを検討してみてはいかがでしょうか。(提供:mattoco Life)

*1  出所)日本取引所グループ リアルタイム株価指数値一覧 業種別(東証株価指数33業種)

  1. ・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

  2. ・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

  3. 三菱UFJ国際投信株式会社
    金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員