2020年3月11日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の相場は大荒れ。先週末の報道はリスクオフの要因満載。まず、レバノンのデフォルト報道。次が「NY州が非常事態宣言」。さらには、原油価格の暴落。これを受け、週明けの米ドル/円は一時101.17円まで暴落。日経平均は、2万円を割り込み、先物で1万8500円まで大きく値を下げている。去年まで低ボラティリティで低迷していた米ドル/円相場も、堰を切ったように乱高下している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は短期のターゲットである100円に限りなく接近し、中期の95円への下落トレンドも健在。ただ今週の米ドル/円の下落はあまりにも鮮明であり、多くのマーケット参加者の視線もかなり下がってきているので、要注意。ポイントは日経平均。日経平均のPBRの0.9倍が1万9000円レベル。リーマンショックの時もPBR0.9程度で反発しているので、今週つけた1万8500円(PBR=0.87倍)という日経先物はかなり売られすぎ。同時に米ドル/円が到達した101.17円という安値も売られすぎだ。結果、米ドル/円、日経平均はいったんボトムアウトし、調整局面入り。短期では、どちらも押し目買いスタンス。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。