2020年3月17日11時時点に小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円に限らず、相場全体が乱高下を繰り返している。これだけ世界的に金融緩和をしても、株にはなかなか影響が及ばず、上がらずに下落している。どうしてもこういう状況のなかでは、リスクアセットを積み増ししようとする動きが出ないため、利が乗っているものを叩き売って損失補てんしなければならない部分が結構出てきているのだろう。世界経済全体がこれだけ痛んでしまっては、そう簡単に回復しないだろうし、回復するにしても相当の時間を要するだろう。もしかすると、コロナ問題の収束がまだ数カ月先になるとすれば、世界中の景気含め、腰折れが見込まれる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、105.00~109.00円。戻り売りで対応したい。106円台後半や、もしも107円台の戻りがあれば売りから入り、うまくいけば105円台で買い戻しできるかもしれないと思っている。先週も述べた通り、直近安値の101.18円はまだまだ底とは言えないと思っているため、警戒が必要だ。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。