株式会社日経リサーチは「人を活かす会社」調査の2014年版の結果を発表した。
「人を活かす会社」調査とは、人材の多様化や能力を引き出す環境作りなど「人を活かす」取り組みを進める企業をランキング形式で評価するもの。日本経済新聞社、日経HR、日経リサーチの共同企画調査で、2013年に行った「働きやすい会社」アンケートをリニューアルして始めった。
得点は「企業編」、「ビジネスパーソン編」から算出される。
企業編の調査では、雇用や人材育成、多様な人材の活用、新たな人事評価制度、ワークライフバランスの支援、職場環境の整備などの企業側の取り組み状況を確認。ビジネスパーソン編の調査では、「働きやすい・働きがいのある会社の条件」を4段階(「雇用・キャリア」、「ダイバーシティ経営」、「育児・介護」、「職場環境・コミュニケーション」)で評価した。
企業編の回答データの得点にビジネスパーソン編の各項目の平均点を掛けあわせ、総合得点を算出したという。
リニューアル後、2回目となる調査で首位となったのがSCSKだ。
評価を構成する4つの側面、「雇用・キャリア」で3位、「ダイバーシティ経営」で9位に浮上するなど、すべての面でトップ10に入った。
2位となったのが富士フイルムホールディングスだった。「職場環境・コミュニケーション」で首位を獲得。しかし、「雇用・キャリア」は昨年の1位から12位と大きく後退したことが響き、昨年獲得した首位の座を明け渡すことになった。
3位に入った日立製作所は2つの分野、「育児・介護」、「職場環境・コミュニケーション」で6位を獲得している。
なお、総合ランキング上位は以下のとおり。
■2014年 「人を活かす会社」調査 総合ランキング
(順位 企業名 総合得点)
1 SCSK 479.34点
2 富士フイルムホールディングス 467.46点
3 日立製作所 449.27点
4 サントリーホールディングス 447.26点
5 東芝 442.64点
6 TOTO 437.50点
7 ダイキン工業 435.65点
8 ネスレ日本 435.06点
9 凸版印刷 432.67点
10 ヤンセンファーマ 432.43点