アジア太平洋地域でコカ・コーラの製造・販売を手がけるCoca-Cola Amatil社は8日、オーストラリアとニュージーランドで同社が提供する自動販売機で暗号資産支払いに対応すると発表した。

Amatil社は暗号資産決済企業のCentrapayと提携することでこれを実現し、あらかじめ自動販売機に設置されたQRコードを読み取ることで決済が可能になるという。

コカ・コーラ
(画像=月刊暗号資産)

暗号資産支払いには「Sylo Smart Wallet」をインストールする必要があるが、ウォレットを提供するSyloの公式サイトによると、ビットコインやイーサリアムの他、100種類以上の暗号資産をサポートしているとのことだ。

Amatil社は「140のブランドと2億7000万人の消費者をサポートしている」と述べ、暗号資産支払いのオプションが提供される自販機は2000台以上になると説明した。

CentrapayのCEOであるJerome Faury氏は、「導入の複雑さやユーザーエクスペリエンスの悪さがデジタル資産や技術の採用障壁になっている」と現状を指摘。

その上で、「Centrapayは消費者と加盟店の双方にメリットをもたらし、デジタル資産の日常的な利用を可能にする技術を提供している」と述べた。

オーストラリアおよびニュージーランドで実用化まで進んだ今、Jerome氏は次に米国市場をターゲットにする予定で、今後はより世界的に展開していきたいと考えているようだ。(提供:月刊暗号資産