トルコの大手不動産会社Antalya Homes社は15日、1億円以上の不動産をビットコインで決済したことを発表した。

この売買はトルコでのビットコインを介した不動産売買で過去最高額の取引だという。

コロナウイルスの感染拡大で外出や旅行禁止により、不動産の売買も革新的な取り組みが行われた模様だ。

ビレッジ
(画像=月刊暗号資産)

Antalya Homes社は、不動産取引において「バーチャルツアー」で不動産を訪問し、オンラインで取引を行うことができる新しい売買部門を設置。

さらに、物件の購入に暗号資産の使用が広まっていることを同社は明らかにした。

バーチャルツアーとは、現地まで赴かなくてもドローンで記録した物件の外観の確認や、WhatsAppやSkypeを介してビデオ通話を行い、物件をオンラインで閲覧することができる仕組みとなっている。

販売中の不動産に対し、客はビデオ通話を使用し、売り手に質問をすることや、物件の全ての詳細を表示するように仲介業者に要求することができ、まるで自分が訪問しているかのように観覧から交渉までをオンラインで行えるという。

Antalya Homes社の会長であるBayram Tekce氏は、この新たな部門の進捗状況について理由は語っていないが「今後、投資家はビットコインの価値が上がるにつれて、その利益で不動産の購入が増加する」と持論を展開した。

また同氏は、「私はビットコインの資産は不動産の資産に変換できると述べたが、これを実行できる不動産会社はほとんどない」と語った上で「コロナウイルス感染の影響で、人生とビジネスのやり方を変えないといけない。企業価値としての新しい試みにより、当社は『PropTech(Property x Technology:不動産テクノロジー)』の分野におけるパイオニアであり続けたい」と会社の展望を説明した。

Antalya Homes社は、2018年にビットコインでの不動産販売を開始した。

現在は、ビットコインだけでなくリップルやビットコインキャッシュ、ライトコイ」、ビットコインゴールド、テザー、ステラ、イーサリアムでの決済も可能としている。(提供:月刊暗号資産