世界的な経済問題等に取り組む非営利団体の世界経済フォーラム(WEF)は16日、最先端技術のパイオニア的存在として有望視されている企業を選出する「Technology Pioneers 2020」を発表した。

また、計100社が名を連ねる中、暗号資産・ブロックチェーン関連企業からは6社が選出。

ブロックチェーン
(画像=月刊暗号資産)

以下が選ばれた企業だ。

  • Chainlink
  • Elliptic
  • Lightning Labs
  • MakerDAO
  • Ripio
  • Veridium Labs

それぞれの企業の特徴として、まずChainlinkはブロックチェーン上でスマートコントラクトを実行する時に外部データ等を必要とした際、その橋渡しの役割を担うオラクルネットワークを提供している企業だ。

また、Ellipticは暗号資産等の金融に関する分析を行っており、Ripioは南米・アルゼンチンを拠点としてブロックチェーンをベースとした金融商品を提供している。

さらにMakerDAOは、米ドルに裏付けられたステーブルコイン・DAIを発行している企業で、金融の安定と透明性を世界経済にもたらすといった理念を掲げている金融プロジェクトだ。

そしてLightning Labsはライトニングネットワーク開発を、Veridium Labsはブロックチェーンを用いた環境関連事業を行なっている。

WEFは2000年にTechnology Pioneersを発足し、社会に大きな影響を与える可能性を持った技術等を開発する新興企業を選出している。 過去にはGoogleやTwitterなどが選出。

暗号資産・ブロックチェーン関連企業では、過去にリップルが2015年に選ばれている。

WEFは今年の選考に関して、人工知能を用いたがん診断や量子コンピュータシステムなど、多種多様な業種の中でも最前線で活躍する革新的なビジネスモデルを持った企業を選出したと説明した。

一方、暗号資産・ブロックチェーン関連企業ではないが、日本から2社が選出。

AIおよび機械学習プラットフォームを提供するABEJA、最先端テクノロジーを用いた治療アプリケーションを提供するCureAppがそれぞれ選ばれている。(提供:月刊暗号資産