世界最大の暗号資産取引所「Binance(バイナンス)」が、2020年夏にイギリスで「Binance UK」を開設することが明らかになった。

17日、ロイターの報道で明らかになった。

ロイターの報道によると、Binance UKは「英金融行動監視機構」の規制下で運営し、機関投資家と個人投資家の両方が暗号資産の売買をできるようになる模様だ。

街並み
(画像=月刊暗号資産)

Binance UKは、ローンチ時には最大で65の暗号資産の上場を検討しているという。

投資家はこれらの資産を「ポンド」や「ユーロ」などの法定通貨と直接取引できる。

世界最大の投資信託会社「フィディリティ」の調査によると、イギリス国内で暗号資産に対する制度上の関心が高まっているという。

フィディリティが行なった800の機関投資家を対象と調査では、80%近くがデジタル資産に魅力を感じていると回答した。

バイナンスによると、Binance UKはイギリスの決済サービスと単一ユーロ決済圏を介した直接銀行振込みによる暗号資産の売買の入金と引き出しを提供する。

これによって暗号資産取引が全ての投資家にとって、よりスムーズになる予定だ。

Binance UKのディレクターであるTeana Baker-Taylor氏は、今回の設立について「暗号資産サービスが成熟し進化するにつれ、ステーキングや投資信託など、ユーザーのための利回りを獲得するための商品などを提供し、幅広いお客様の関心を引き付け、獲得する新しいオプションを作成します」と抱負を語った。

バイナンスは一昨年の時点でCEOのCZ氏は欧州で暗号資産の規制が整ってきていることを挙げ、「イギリスでのロンドンでオフィスをすぐにでも開設したい」と同国進出を明言していた。

Binance UKは暗号資産の通常の取引だけでなく、本家バイナンスでも提供しているステーキングやレンディングサービスも展開する計画をしている。

バイナンスは2017年7月に設立された取引所だが、加速度的に世界へ進出し、規模を拡大してきた。

これまで米国をはじめ、シンガポールや韓国、ウガンダなどで暗号資産取引所を開設している。(提供:月刊暗号資産