ビットコインの創設者として知られるサトシ・ナカモトを題材とした映画がイギリスの制作会社によって製作されている。
映画のタイトルは「Decrypted」。
サトシ・ナカモトを演じるのは米国出身の日系人俳優であるAkie Kotabe(アキー・コタベ)氏だ。
ストーリーは、米国家安全保障局(NSA)の捜査官がビットコインを脅威とみなし、サトシ・ナカモトを拉致するところから始まる。
捜査官は自分たちに協力するよう迫り、その間に性差別主義者や同性愛嫌悪者、人種差別主義者やフェミニストなどとお互いの『真実』を語り合い、団結していく様相をコミカルに展開していくといったものだ。
プロデューサーのPhil Harris氏は映画製作に際し、「政治的な発言が国を分断する可能性が如実に悪化している」とした上で、「問題を議論する代わりに相手を攻撃することが当たり前のようになってきている。
人々がお互いの意見に耳を傾けられなくなっていることが明らかになっている」と指摘。
そういった状況で、人々を結びつける唯一の方法は「お互いが正直であること」とし、この映画では偏見やイデオロギーに立ち向かい、最後には希望を感じ取れるようなメッセージが込められていると語った。
なお、この映画の製作は新型コロナウイルスの影響で今年3月末に一時中断しているが、全体の約7割が撮影済みだという。
映画の公開予定は2020年末とのことだ。
暗号資産にまつわる映画は昨年も製作されている。
暗号資産の資金洗浄(マネーロンダリング)を巡る犯罪アクション映画「Crypto」が米国で公開され、話題を集めた。
また、近頃は米国の人気アニメである「ザ・シンプソンズ」でビットコインが取り扱われ、日本国内でも暗号資産をテーマにした話が度々製作されるなど、暗号資産を扱ったメディア作品が徐々に増えてきている。(提供:月刊暗号資産)