暗号資産交換業及び暗号資産関連デリバティブ取引業の自主規制団体である一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は、24日に開催された定時社員総会にて、新たな会長にbitFlyerの三根公博氏を選任したことを報告した。
今回の会長交代は、JVCEA設立時から会長として職務を全うしてきた、マネーパートナーズ代表取締役の奥山泰全氏の任期満了に伴って行われたもの。
JVCEAは資金決済法に基づく「認定資金決済事業者協会」と金融商品取引法に基づく「認定金融商品取引業協会」を兼ねており、暗号資産交換業やデリバティブ取引業の適切かつ円滑な実施を確保し、健全な発展や投資家を保護する目的で運営されている。
具体的には自主規制規定の制定や会員に対する検査・指導・勧告・業務相談から、暗号資産交換業者に関する苦情受付や統計調査などを行なっている。
今回、会長に就任した三根氏は松井証券やSBI証券、ソニーバンク証券、マネックス証券などの取締役や執行役員を務めてきた人物。
2018年にはマネックス証券がコインチェックを買収した経緯から、出向という形で執行役員になっている。
その後、2019年にbitFlyerのリスク・コンプライアンス副本部長に就任し、今年3月30日付でbitFlyer Holdings及びその子会社であるbitFlyerの代表取締役に就いている。
同氏は会長就任に際し、「今後、より暗号資産業界が社会へ貢献していくためJVCEが対応すべき課題は多く、会長に求められる役割の大きさに身が引き締まる思いです。会員企業の皆さまと共に、健全な業界の発展に向けて尽力いたします」と述べている。
bitFlyerは三根氏が代表取締役に就任して以降、積極的なプロモーション活動を行なっている。
今年5月には約2年ぶりとなる新CMを俳優の片桐仁氏のナレーションで放映。
昨日も人気アイドルグループ、乃木坂46の齋藤飛鳥氏を起用した新CMの放映開始を発表した。
齋藤飛鳥氏はbitFlyerのイメージキャラクターにも就任しており、同社のトップページにも掲載されている。
特に若者からの人気が強いアイドルを起用したことにより、若い層へのPRを積極的に図っていく狙いが伺える。(提供:月刊暗号資産)