ベネズエラ政府の入国管理局(SAIME)が、パスポート申請の支払いをビットコインで受け入れることが判明した。

23日、海外ニュースメディア「Reddit」が報道した。

現時点でビットコインを利用しての支払いは海外に住むベネズエラ国民に限られている。

パスポート
(画像=月刊暗号資産)

同様に、ベネズエラの暗号資産「ペトロ(PTR)」でも支払うことが可能となった。

これまでは、法定通貨のボリバルのみだった。

記事執筆時点で、SAIMEは新しい支払い方法について公式には発表していない。

ビットコインでの支払いシステムの有効期間や、特定のユーザーのみが利用できるかどうかはわかっていない。

ビットコイン支払いの際には、その都度請求書が発行され、この請求書にはビットコイン支払い用のアドレスが関連づけられる。

このアドレスが再利用されることはない。

請求書の発行には著名なブロックチェーン技術開発者Nicolas Dorier氏が作成した暗号資産支払いプロセッサ「BTCPayServer」が利用されている。

現在、ベネズエラは経済危機に陥っており、国民はハイパーインフレで苦境に立っている。

法定通貨で預金することは非効率極まりない状況だ。

昨年のインフレ率は1000万%となっており、現地では価値交換手段として暗号資産の使用が増加している。

今月1日時点で、ベネズエラ国内では2万軒を超える店舗が暗号資産決済を取り入れている。

ベネズエラのMaduro大統領は、国家戦略として暗号資産の活用を推進している。

ベネズエラ政府が同国産オイルを裏付けにして発行しているペトロも、政府が主導し同国内で使用されている。

昨年には、公務員のボーナスをペトロで発行したことが複数のメディアで報じられた。

また、Maduro大統領が社会福祉住宅政策の資金の支払いをペトロで行うよう指示した。

さらには、同国最大級の銀行の1つであるベネズエラ銀行に対して、顧客がペトロを容易に利用できるようにすることを命じている。

ベネズエラ政府が昨年11月に出したプレスリリースによると、ペトロを普及させるために同国大統領は法定通貨とペトロの平等な扱いをするよう企業に命じた。

今回のパスポートの支払い申請をビットコインやペトロで受け入れたことも、法定通貨が安定しない同国の国策の一環ではないかとみられている。(提供:月刊暗号資産