最近ビル・ゲイツ夫妻が購入したサンディエゴ郊外の4,300万ドルの豪邸や、ジェフ・ベゾス氏が購入したニューヨーク5番街の1,600万ドルの高級アパートメントが話題になっていますが、世界にはさらに高級な豪邸が存在します。
総額10億ドル(約1,075億円)以上をかけて建設された27階建てのタワーハウスや、日本庭園付きの別荘、ベルギー国王が愛人のために建てた別宅など、現実離れした世界の豪邸をご紹介しましょう。
(1)アンケリア(インド)
インド最大の民間企業リライアンス・インダストリーズの会長兼筆頭株主であるムケシュ・アンバニ氏が、総額10億ドル(約1,076億円)以上、4年間の月日をかけてムンバイに完成させた世界一の豪邸です。
総敷地面積はベルサイユ宮殿を上回り、27階建ての建物内には地下6階分の駐車場と3つのヘリポート、ヘルススパ、サロン、ボールルーム、50人を収容出来るの映画館、複数のスイミングプール、ヨガ・ダンススタジオ、アイスクリームルームなど、娯楽施設顔負けの設備が整っています。豪邸を維持するために、600人のスタッフを雇用しているという事実から、アンバニ氏の経済力が伺えます。
(2)ケンジントン・プレース・ガーデン18・19番地(英国)
「世界で最も高いストリート」の2位である、ロンドンのケンジントン・プレース・ガーデン。英不動産サイトZooplaのデータによると、同エリアの2020年5月21日現在の推定平均住宅価格は3,530万ポンド(約46億円)と、一般人が一生働いてもとうてい手の出ない別世界です。
18・19番地は英チャールズ・バリー卿が1845年に、「パラッツォ(宮殿)」をイメージして建築させた2棟からなる別荘で、現在の所有者である世界最大の鉄鋼メーカー、ミッタル・スチールの創設者ラクシュミー・ミッタル氏が、2004年に5,700万ポンド(約75億円)で購入しました。
18番地の豪邸はレセプションルーム(応接間)8室、寝室10室、バスルーム10室、9番地と19番地はさらにバスルームが2室多いという豪華さ。同氏は他にも9番地を所有しています。
2011年にロシアの大富豪ローマア・ブラモビッチ氏が16番地を9,000万ポンド(約118億 6,132万円)で購入していることなどを考慮すると、現在の18・19番地の価格は100億円を上回るものと推測されます。
(3)エリソン・エステート(米国)
大手ビジネスソフトウェア企業オラクル・コーポレーションの共同設立者兼会長ラリー・エリソン氏が推定2億ドル(約215億円)を投じて建設した、カリフォルニア州ウッドサイドの邸宅です。
ZEN(禅)の師であり建築家でもあるポール・ディスコ氏が、1600年代の日本の宮殿をモデルに設計を手掛けました。桜や楓、松など日本の草木を景観にした2つの庭園、鯉の泳ぐ池、8つの橋、人工の湖、浴場など、日本情緒あふれるデザインが印象的です。
(4)ザナドゥ2.0(米国)
ビル・ゲイツ氏がシアトルのワシントン湖の畔に、7年を費やして建築した「サステイナブル(持続可能)な別宅」。
外観はシンプルですが、ムードやタイミングに合わせて室内の雰囲気を変えるセンサーシステム、水中でも音楽が聴けるプール、2,500平方フィートのジム、図書室など、テクノロジーとエンターテイメントを程よく融合させています。2012年の税額査定額は1.2億ドル(約1,291億円)。
ゲイツ夫妻は2020年4月にも、カリフォルニア州デルマーにある5,800平方フィートの豪邸を、テキサスの億万長者T.ブーンピケンズの元妻から4,300万ドル(約46億円)で購入しています。
(5)ヴィラ・レオ・ポルダ(フランス)
ブラジルの大富豪リリー・サフラ氏が、2008年に5億ユーロ(約590億円)で購入。コート・ダジュールの保養地ヴィルフランシュ・シュル・メールに、第2代ベルギー国王のレオポルド2世が数多くの愛人のために建てた、「水辺の家」の1つです。
20エーカーの高台に立ちそびえるヴィラ・レオ・ポルダは、当初ロシアの大富豪ミハイル・プロホロフ氏が5000万ユーロ(約59億円)の手付金を入れていましたが、契約をキャンセルしたためサフラ氏の手に渡ったという裏話があります。
世界にはまだまだ沢山の豪邸が存在します。大富豪が高級物件を購入したり建設する目的の1つは投資価値があるためですが、普通の物件にはない個性的なデザインや背景が楽しめるという点で、一般人もインスパイアされるのではないでしょうか。(提供:JPRIME)
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