暗号資産EOSの開発企業「Block.one」は、EOSのブロックチェーンを基盤としたSNS「Voice」が、予定より早くプラットフォームを立ち上がったと発表した。Voiceによると、4日にローンチされた。
現段階では閲覧モードがメインだが、投稿するにはコミュニティメンバーとして登録する必要がある。また、現状アメリカの居住者のみ利用可能で、今後は利用地を拡大していく予定だ。
VOICEは8月15日より、登録済みの人が「世界中から友達をVOICEに誘ってコミュニティの構築」を開始できるようになる。
またVOICEのユーザーはプラットフォームの参加に応じて独自の「VOICEトークン」を獲得することができる。
VOICEではプラットフォーム上でbotやスパムアカウントを許可しておらず、すべてを特定の人物に帰属させることができるため、「フェイクニュース」や「違法コンテンツ」を大幅に減少することを目指している。
また、これまでのSNSではユーザーの情報をプラットフォーム側が収集し、広告収入を得るために独占的に利用してきたが、VOICEは利用者に管理権を取り戻させることを目的としている。
VOICEはトークンエコノミーとソーシャルメディアを融合させるもので、価値のあるエンゲージメントをしたユーザーやコンテンツ制作者、広告主にネイティブトークンを提供する予定だ。
また検証済みのIDを導入し、ソーシャルメディアに透明性を導入する。
VOICEの開発についてEOSを開発しているBlock.oneのBrendan Blumer CEOは、「ソーシャルネットワークに貢献することで、ユーザーが報酬を受け取る時代になれば、世界中のジャーナリストにも使われるツールをクリエイターに提供することもできる」と述べ、クオリティ重視のSNSにする考えを示している。
Block.oneは今年3月に1億5000万ドル(約160億円)をVOICEに投資したと発表した。
この投資はVOICEの資本金として活用さがBlock.oneから独立した事業として展開。
VOICEはこの資金をもとにスタッフを増やし、事業を拡大してきた。(提供:月刊暗号資産)