大手暗号資産取引所OKExは3日、デジタル決済プロバイダーのSettle Networkと戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。これにより、ラテンアメリカのOKExユーザーはアルゼンチンペソ(ARS)、ブラジルレアル(BRL)、メキシコペソ(MXN)の3つの法定通貨でビットコインとイーサリアムを購入できるようになる。

Settle Networkはラテンアメリカ諸国の金融インフラを活用し、伝統的な資産と暗号資産の交換、及び国境を超えたデジタル決済サービス「Latamex」を展開している。今回、Latamexを利用することでOKExでの暗号資産の直接購入が可能となった。

地球儀
(画像=月刊暗号資産)

OKExは発表の中で、「ブロックチェーン主導の経済を推進することで、仲介者のいない金融サービスを享受できるようにすることが目標の1つだ」と語っている。併せて、この目標を達成するためには、より多くの国や地域のユーザーをOKExがカバーし、暗号資産と法定通貨交換の敷居を下げることが不可欠だと説明した。

その中でも、Settle Networkとの協業は戦略的に重要な意味を持っているとし、今後も法定通貨の対象を拡大できるよう尽力するとのことだ。

Settle Networkが提供するLatamexの導入はOKExが初めてではない。

昨年にはBinanceと提携を結んでおり、同様の機能を提供している。

またSettle Networkと提携するか定かではないが、Huobiもアルゼンチンへの進出を明らかにしており、現地通貨との暗号資産取引サービスを開始する予定であることを報告している。

OKExは提携発表の中で、既存の金融システムの問題点が世界経済の低迷で浮上し、特に銀行口座を所有しない20億人の問題は避けて通れないと指摘した上で、仲介者のいない金融サービスは重要な役割を果たし始めていると説明。

Settle NetworkはLatamexの他にも、ステーブルコインの発行ソリューションおよび決済ソリューションを提供する「Settle X」や、決済処理ソリューションの「PSP Xramp」といったサービスを提供している。

OKExは、同取引所のユーザーがSettle Networkが提供するこれら幅広いサービスを通し、大幅に改善されたUX体験を享受できると語った。(提供:月刊暗号資産