サンフランシスコを拠点にデジタル投資プラットフォームを運営するUpholdは、金(ゴールド)を裏付けとしたステーブルコイン「ユニバーサルゴールド(UPXAU)」の取り扱いを開始した。先月30日、Forbesが報じた。

UPXAUはブロックチェーンや暗号資産に特化した企業で構成されるUniversal Protocol Allianceによって発行されており、西オーストラリア州政府、パース造幣局によって保管されている物理的な金を担保としている。

オーストラリア
(画像=月刊暗号資産)

通常、現物の金を保管するには毎月約0.4%の保管料が必要になるが、UPXAUでは保管料などの維持費が必要なく、最低1ドルから購入でき、最小購入数などの設定がない。またイーサリアムブロックチェーン上で流通量や取引の検証が可能で、ブロックチェーンセキュリティ会社のCertiKによって監査されている。

現在UPXAUは、UpholdとBittrexを通して売買することが可能で、クレジットカードやデビットカードを利用した購入も可能だという。

UPXAUの構想は、Upholdの投資家の1人がオーストラリア政府による金の現物配送を保証する証明書の発行(GoldPass)を偶然見つけ、UpholdのCEOであるJ.P. Thieriot氏に連絡したことから始まったという。

金を裏付けしたトークン発行はUPXAUが初めてではなく、PAX Gold(PAXG)やDigix Gold(DGX)、Tether Gold(XAUT)など様々なトークンが過去に発行されている。

しかしThieriot氏は、これらのトークンはオンチェーン手数料として0.02〜0.13%の手数料が発生するほか、売買時にそれぞれ0.25%の手数料が徴収されるケースもあると指摘し、UPXAUが「保有コストゼロ」「政府保証」「現物交換可能」というキラー機能によって優れていると述べた。

新型コロナウイルスの影響から金融緩和により多くの法定通貨が増刷され、通貨価値の下落を危惧した投資家が別の安全資産に投資する流れは顕著になっている。

執筆現在、1グラムあたりの金価格は過去最高値の7,400円を超えるなど連日高値を更新している。

Thieriot氏は、このような供給量が限られた資産への投資が流行している事について触れ、「1つの安全資産が取って代わるものではなく、ビットコインやゴールド両方にとって追い風になっている」と語った。(提供:月刊暗号資産