米暗号資産投資会社グレイスケールは、同社が保有する「ビットコインキャッシュ信託」と「ライトコイン信託」が、世界最大の証券預託機関である「DTC(Depository Trust Company)」からライセンスを受け、預け入れ対象となることを発表した。17日、グレイスケールが公式サイトで明らかにした。

DTCは1973年にニューヨーク州で設立。主に、銀行や証券会社から株式などの証券の預託を受け、その管理や決済を行っている金融機関だ。

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DTCからライセンスを受けることは、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する際の必要条件にもなっている。

今回、ビットコインキャッシュ信託とライトコイン信託がDTC適格投資信託に認定されたたことで、投資家は暗号資産の現物を直接購入・保管しなくても、OTC市場でビットコインキャッシュとライトコインに投資が行えるようになる。

今後、ビットコインキャッシュ信託とライトコイン信託は「BCHG」「LTCN」で登録され、他の有価証券と同様の方法で、自由に取引できるようになる。

今回の発表後、ビットコインキャッシュ、ライトコインとも前日比4%の価格上昇が見られた。

グレイスケールは、今回のビットコインキャッシュ、ライトコインに加え、すでにビットコイン、イーサリアム、ジーキャッシュ、リップル、ステラなどの投資信託を機関投資家向けに運用している。

さらに、グレイスケールの分散型投資商品である「グレイスケールデジタル・ラージキャップ・ファンド」は、デジタル通貨市場の時価総額上位70%をカバーしている。2020年7月31日、グレイスケールは運用資産を約52億ドルと発表した。(提供:月刊暗号資産