指紋認証システムを開発・販売する株式会社MoriXは、暗号資産を安全に管理できる指紋認証付きICカード「MoriX Wallet Card (MWC)」を18日からアマゾンで販売を開始した。同日、MoriXがプレスリリースで明らかにした。

セキュリティを重視するために、ネットワークに接続されていないハードウェアウォレットを暗号資産の管理に使うユーザーもいるが、ウォレット管理用のパスワードが流出する危険性もあると指摘した。

指紋認証
(画像=月刊暗号資産)

MoriX Wallet Cardでは、「指紋センサー」と「認証アルゴリズム」をICカードに実装。カード上の指紋センサーに指を置くことで、厳格な本人確認を行える。

また、指紋情報に関してカード利用時に登録した後は、改ざんできない仕組みが採用されている。

指紋データは暗号化の上でカード内に記録され、サーバー上で指紋情報をやり取りすることはない。MoriXはクレジットカードをはじめとした金融カード向けの指紋認証カードを開発しており、そのノウハウによって高いセキュリティを実現した。

指紋データは暗号化されてカード内に記録されているため、サーバー上で指紋情報をやり取りすることはないという。

MoriXはクレジットカードなど金融カード向けの指紋認証カードを開発しており、安全性に評価は高い。

1枚のカードの中に2つのウォレットが実装されており、それぞれ10種類の暗号資産を同時に管理することが可能となっている。現時点では利用可能な暗号資産はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、イーサリアム(ETH) 、 イーサリアムクラシック(ETC)、ドージコイン(DOGE)、ダッシュ(DASH)。今後、リップルやERC20規格トークンへの対応も予定しているという。

指紋認証で暗号資産を管理できるICカードが登場
(画像=月刊暗号資産)

MoriX Wallet Cardを使用しての暗号資産の送金や着金は、パソコンやスマホ、タブレットに導入したアプリを使う。

アプリで送金先のアドレスなどの情報を入力し、カードで指紋認証することで送金が可能になるという。

MoriX Wallet Cardを発行するMoriXによると、カードの価格は1枚2万7,000円で初年度に数万枚の販売を予定している。(提供:月刊暗号資産