NEM(ネム:XEM)の新型ブロックチェーン「Symbol」のオプトイン申請が、来月15日から開始されることがわかった。25日、公式サイトで発表された。
ここで言うオプトインとは、現在のネムのブロックチェーン機能を引継ぎ、処理速度やセキュリティを向上させた新型ブロックチェーン・Symbol(旧Catapult)で使われるトークン「XYM」を受け取るか否か、自主的に選択する機会となる。
XYMの受け取りを希望する場合は、保有XEMをスナップショットし、「1XEM=1XYM」の比率で受け取りが可能だ。
なお、スナップショットは12月に予定されているため、来月の申請時点でのXEM保有量はXYMトークンの受け取りに影響しない。
また、ネムのデスクトップウォレットとモバイルウォレット(Androidのみ)でオプトインの申請が可能になるとのこと。
具体的なオプトインを申請するための詳細は来月15日に発表されるという。
当初このオプトインは9月7日に予定されていたが、UI/UXのテストと改善の関係で、1週間前後の猶予が発生したとのこと。現在、テストは継続中で、問題はないと考えられているという。
Symbolのローンチは12月を予定されている。
Symbolは新たなブロックチェーンとして誕生するが、ブロックチェーンの分岐が生じる「ハードフォーク」ではなく、ネムの機能を引き継いだ新たなチェーンとして実行されると委員会は説明している。
また、新たなSymbolブロックチェーンが稼働しても既存のネムブロックチェーンは継続して稼働し、ネムとSymbolでは全くの別物として扱われるため、Symbolが誕生したことによりネムが使えなくなるといったことは発生しないとしている。
現在、XEMを暗号資産取引所のウォレットで保管しているという保有者は、自身が利用する取引所がXYMの付与対応をするのかをよく確認しておいた方がいいだろう。
現時点でXYMトークンの付与対応を表明している日本の暗号資産取引所はZaifのみで、コインチェックとGMOコインは対応方針を検討していると発表している。
また今月6日にはbitFlyerがXEMの取り扱いを表明しているが、XYMについての対応は発表されていない。(提供:月刊暗号資産)